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視床下部ホルモン生合成におけるグルココルチコイドの干渉機序の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570498
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関北海道大学

研究代表者

中川 光二  北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (90000950)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1987年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード成長ホルモン / ソマトスタチン / 成長ホルモン放出ホルモン(GHRH) / グルココルチコイド / デキサメサゾン / 下垂体 / 視床下部 / 成長ホルモン分泌
研究概要

グルココルチコイド(GC)は, feed-backによるACTH分泌抑制以外にも, 他の下垂体ホルモン分泌を抑制し, GC産生過剰症のみならず, 諸種疾患のステロイド療法に当って, 臨床的に大きな問題を生ずる. とくに成長ホルモン(GH)系については, in vivoでは, GCはGH分泌を抑制すると考えられるのに反し, in vitroでは, GCは下垂体からのGH分泌を促進することが知られている. この一見矛盾する現象の機序を解明するために, ラットにおいて, デキサメサゾン(DEX)の, in vivoおよびin vitroにおける下垂体, 視床下部のGH産生系に対する作用を検討した. in vitroに, DEX50nMの添加は, 2日間の下垂体細胞からの, GHRH非添加および添加時のGH放出・合成を促進した. in vivoでは, DEX165μg3日間の皮下注射により, 血中GHの有意の低下とともに, 視床下部ソフトスタチン(SS)含量の有意の上昇および視床下部. GHRH含量の有意の低下がみとめられた. これらの結果から, 薬理的量のGCは, 2〜3日の期間では, 下垂体でGHの合成・分泌を増加させるように作用するが, 視床下部でのSS合成・放出の増加, GHRH合成・放出の減少によって, 全体としては, GH分泌抑制的に作用することが推論された. この視床下部SS合成に対する作用をより直接的に把握するために, 上記と同様にDEXをin vivoに投与したラット視床下部のmRNAを抽出し, ノーザン・ブロッテイングの後, 標識したcDNA断片とハイブリダイゼーションを行い, SSmRNAを定量し, DEX投与ラットでは無処置対照より増加をみとめ, 上記の推論を裏づけた. なお, 上記の過程で, GCの下垂体に対する作用は二相性で, 24時間以内ではGH放出を抑制し, その後, 合成促進がこれを凌駕して, 合成・分泌が促進されることを見出した.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nakagawa, K., Ishizuka, T., Obara, T., Matsubara, M. & Akikawa, K.: Acta Endocrinologica (Copenhagen). 116. 165-171 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Nakagawa, K., Akikawa, K., Matsubara, M., Kubo, M., Ishizuka, T. & Obara, T.: Endocrinologia Japonica. 34. 947-953 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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