研究課題/領域番号 |
62570501
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮崎 達男 (1988) 東京大学, 保健管理センター, 講師 (30010490)
山本 通子 (1987) 保健センター, 助手 (60150281)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1987年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 副甲状腺ホルモン(PTH) / カルシウム再吸収 / 偽性副甲状腺機能低下症 / PTHメッセンジャーRNA / ビタミンD / 副甲状腺機能低下症 / PTHmRNA(メッセンジャーRNA) / 血清Ca |
研究概要 |
1.カルシウム代謝調節における副甲状腺ホルモン(PTH)とビタミンDの相互作用を、偽性副甲状腺機能低下症患者を対象にした臨床研究により検討した。「偽性」の患者はPTHに不応であるためビタミンDの活性化も障害される。その結果PTH作用不足とビタミンD作用不足の2つの病態を示す。これを活性型ビタミンD剤で治療すると、ビタミンD作用不足は是正される。しかしPTH不応性は是正されないはずなのでPTH作用不足の病態は残ると予想される。この点を腎でのカルシウム、再吸収促進作用に関して検討すると、未治療状態ではカルシウム再吸収の低下が見られる。ところが活性型ビタミンD治療後はカルシウム再吸収は正常である。この所見から以下のように結論された。(1)腎でのカルシウム再吸収は、PTHとビタミンDの両者に調節されており、PTH作用発現にビタミンD作用の正常化が不可欠である。(2)「偽性」患者のPTH不応性は、カルシウム再吸収に関しては存在しない。 (J.Clin.Endocrinol.Metab.1988) 2.PTHの合成は、ビタミンDによる調節をうけていることが知られている。そこでPTH分泌の主要な調節因子である血清カルシウム値がPTH合成にどのように影響するかをラットを用いたin vivoの系で検討した。PTH合成の指標としては、PTHメッセンジャーDNA(mRNA)を測定した。その結果、高カルシウム血症では副甲状腺組織中のPTHmRNAが減少し、低カルシウム血症ではPTHmRNAが増加することが明らかとなった。なおこれらの変化が生じる時間経過はゆっくりしており24〜48時間後にはじめて検出された。 (J.Clin.Tnvesc.1989)
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