研究課題/領域番号 |
62570503
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
関原 久彦 東京大学, 医学部(病), 助手 (80126094)
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研究分担者 |
大沢 仲昭 東京大学, 医学部(病), 助教授 (90010090)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 副腎アンドロジェン / 19-ヒドロキシアンドロステンジオン / アルドステロン / アンプリファイアー / 高血圧 / aromatase in hibitor / △^1-Testololactone / 19-Nonethnisterone / 19-ヒドロキシアンドロステンジオンの増強因子 / aromatase inhibitor / Na_1K-ATPase抑制物質 / deoxycorticosterone / androstenedione / 副腎アンドロジエン / 19-hydroxyandrostenedione / 19-hydroxyandrostenedioneの昇圧作用の増強因子 / △′testololactone / 19-norethisterome / 内因性Na-K ATPase inhibitor / 内因性ジギタリス様物質 |
研究概要 |
私たちは、副腎androginの1つである19-hydroxyandrostenedione(19-OH-AD)には、アルドステロンに対する増幅作用および著明な昇圧作用のあること;19-OH-ADは、ヒト抹消血中に存在し、ACTHに加えて、レニン・アルギオテンシン系の支配下にあること、高レニン高血圧例での以上高値に加えて、低レニン高血圧例のなかにも原発性高19-OH-AD血症を示す症例のあることを解明して来た。19-OH-ADは、ヒトに於いて血圧調節や高血圧の発症に重要な役割を演じていると考えられる。昭和62〜63年度の本プロジェクトでは、19-OH-ADの昇圧作用を更に増強する因子についての検討を行った。19-OH-ADの増強因子について考察した場合、先ず想定されるのはaronatase in hibitorである。副腎から分泌された19-OH-ADは、抹消組織に存在するanomatageによって、estrigenに変換され、昇圧力は失活する。従って、19-OH-ADをaromafase in hibironと共にラットに投与して、血圧の変動を検討した場合、19-OH-ADを単独で投与した場合よりも、より強い昇圧力が得られるはずである。そこで、amonatase in hitbitornである△^1-testololaitone及び19-norethistenoneを19-OH-ADと共に投与して、血圧の変動を検討したところ、19-OH-AD単独投与時よりも有意に高い昇圧を認めた。19-OH-ADおよびaromatase in hibitor投与ラットの血中19-OH-AD値は、19-OH-AD投与ラットよりも有意に高値を示すところから、aromatase in hibitorが、19-OH-ADの抹消でのistrogenへの変換を抑制した結果血中19-OH-AD値が上昇したものと考えられる。この結果は、19-OH-ADの昇圧に、anoromatase が深くかかわっていることを示している。ヒトに於ける高血圧に関して、閉経後婦人の高血圧発症の頻度増加と成因との関係が問題となっているが、この観点から更に検討する予定である。本研究により、新しい昇圧ホルモンと新しい昇圧機序が解明された。
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