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I型糖尿病における膵島細胞障害機序の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570514
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関久留米大学

研究代表者

山田 研太郎  久留米大学, 医学部, 助教授 (10191305)

研究分担者 野中 共平  久留米大学, 医学部, 教授 (80028547)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1987年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードI型糖尿病 / 膵島細胞 / NODマウス / サイトカイン / poly(ADP-ribose)合成酵素阻害剤 / poly(ADP-ribose) / 合成酵素阻害剤 / レクチン / γ-interferon / tumor necrosis factor
研究概要

I型糖尿病における膵島細胞障害をin vitroで再現し、細胞障害を防止する手段を開発することを目指して、以下のような研究を行った。NODマウスの脾則胞を膵島細胞と培養しただけでは、有意の細胞障害は認められなかったので、サイクロフォスファマイド注射により自己免疫機序を増強したNODマウスを用いるようにした。サイクロフォスファマイド注射後の脾細胞サブセットの変動を観察し、糖尿病発症との関連を見ると、NODマウスは骨髄抑制からの回復が遅く、Balb/cマウスと比較すると、サイクロフォスファマイド注射後にBリンパ球およびTリンパ球の比率が高く、芽球様のnullcellが少なかった。この傾向は後に糖尿病を発症したマウスで特に顕著であった。脾細胞をin vitroでC3Hマウスの脾細胞によりprimingした後のC3Hの細胞に対する細胞障害性は、サイクロフォスファマイド処理しないとNODとC3Hで差がなかったが、処理後はNODマウスの方が強いキラー活性を示した。次にレクチンによって刺激した脾細胞の膵島細胞障害性を検討した。ConAで刺激するとNODマウスの脾細胞は膵島細胞を障害したが、同様の障害は正常マウスの脾細胞でも認められた。このConA刺激脾細胞の膵島細胞障害は、poly(ADP-ribose)合成酵素阻害剤により抑制された。また、ConAで脾細胞を刺激した際のconditioned mediumだけでも、弱いながら膵島細胞を障害することが示された。そこで膵島細胞障害の一部にはサイトカインなどの液性因子が直接的に関与しているのであろうと考え、r-interferonとtumor necrosis factorの膵島細胞への作用を検討した。両者の存在下でマウス膵島細胞を培養すると、4日程度で細胞の破壊が起こる。このサイトカインによる膵島細胞破壊も、poly(ADP-ribose)合成酵素阻害剤により有意に抑制されることが明らかになった。NODマウスにおけるin vivoでの効果も、この機序による可能性がある。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Toshiaki Hanafusa,et al.: Diabetes. 37. 204-208 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kentaro Yamada,et al.: Best Approach to the Therapy of Diabetes Mellitus,. 155-157 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Atsushi Miyazaki,et al.: Pathogenesis and Treatment of Type II Diabetes Mellitus,. 44-48 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toshiaki Hanafusa et al.: "Induction of insulitis by adoptive transfer with L3T4+ Lyt2-T-lymphocytes in T-lymphocyte-depleted NOD mice" Diabetes. 37. 204-208 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kentaro Yamada et al.: "DR antigens in the pancreas of a patient with type I diabetes." Best Approach to the Therapy of Diabetes Mellitus, Excerpta Medica, Amsterdam. 155-157 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Atsushi Miyazaki et al.: "Can ICA and ICSA predict coming insulin-dependency in NIDDM patients?" Pathogenesis and Treatment of Type II Diabetes Mellitus, Medical Journal-sha, Tokyo. 44-48 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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