研究課題/領域番号 |
62570515
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
吉本 祥生 (古本 祥生) 神戸大学, 医学部, 助教授 (50030862)
|
研究分担者 |
筒泉 正春 神戸大学, 医学部付属病院, 助手 (40188595)
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1989
|
研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 副甲状腺ホルモン / 活性型ビタミンD_3 / 血清カルシウム / 腸管カルシウム吸収 / ソマトスタチン / シテヂロコ-チゾン / ホルモンの分解 / 1.25(OH)_2D_3 / エルシトニン / 十二指腸灌流 / m-RNA / c-DNA / Dot Hybridization / 活性型ビタミンD / 細胞内カルシウム |
研究概要 |
1)副甲状腺細胞からの副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌は、血清カルシウムによって主たる調節を受け、活性型ビタミンD_3(1α,25(OH)_2D_3)その他いくつかの因子により増減することが知られている。近年分泌のみならず、合成過程での調節も次第に明らかとなり、血清カルシウム、1α,25(OH)_2D_3濃度の変動により、副甲状腺内PTHmRNA量も変化することが明らかになっている。我々は、牛甲状腺初代培養率を確立し、上記事実を確認する一方、PTHの分泌調節にPTH自体の関与(オ-トフィ-ドバック)について検討した。牛PTH(1ー34)を用い、副甲状腺から分泌されるPTH量を牛PTH(1ー34)と交叉性を有しない抗体を用い、測定した。培養細胞からのPTH分泌量は、添加牛PTH(1ー34)濃度依存性に減少し、低カルシウム下のPTH分泌亢進状態にても、同様の抑制現象を認めた。PTH(1ー34)は、PTH(1ー84)と同等の生理活性を有することは周知の事実であり、今回我々の得た結果は、副甲状腺からのPTH(1ー84)分泌から肝臓、腎臓でのPTH(1ー34)の生成、標的臓器への作用、1α,25(OH)_2D_3の合成、血清カルシウム上昇、血清リン下降等の現象がフィ-ドバック機構と考えられてきたが、PTH(1ー34)自体にも副甲状腺ホルモン合成、分泌に関与するオ-トフィ-ドバック機構の存在を明らかにした。 2)ニワトリ単離十二指腸潅液流法を用いて、腸管カルシウム吸収に及ぼす種々因子の検討を行なってきたが、ソマトスタチン、ハイドロコ-チゾンが活性型ビタミンD_3の腸管カルシウムに抑制作用を発揮することを明らかにした。
|