研究課題/領域番号 |
62570527
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
稲田 満夫 関西医科大学, 医学部, 教授 (90115791)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 甲状腺ホルモン / 脱ヨ-ド活性 / ド-パミン / ラット下垂体 / 代謝 / 加齢 / Bromocriptine / Holoperidol / 脱ヨード活性 / ドーパミン / Haloperidol / 甲状腺ホルモンの作用機序 / ラット大脳皮質 / シナプトソーム分画 / T_3結合部位 / ニコチン / スキヤッチヤード・プロット / 解離定数 / 最大結合能 |
研究概要 |
脳及び下垂体における甲状腺ホルモン代謝に及ぼす加齢と種々の生理活性物質の影響を検討する目的で、若年ラット脳及び下垂体のヨ-ドサイロニン5′脱ヨ-ド酵素(5′ーD)活性の変動に関する実験的研究を行った。 1)euthyroidラット下垂体のType I5′ーD活性は、Type II 5′ーD活性より著明に高値であった。dopamin受容体のagonistであるBromocriptine(B)及びautagonistであるHaloperidol(H)を投与しても、Type I及びType II 5′ーD活性に変化はみられなかった。 2)hypothyroidラット下垂体のType I 5′ーD活性は、euthyroidラットと差はなかったが、Type II 5′ーD活性は著明に上昇した。更に、Bを投与するとType I及びType II 5′ーD活性ともに低下傾向を示し、一方、Hの投与により両活性ともに上昇傾向をみとめた。 3)euthy roidラットのType I 5′ーD活性は、下垂体で最も高く、脳では海馬及び大脳皮質が高値であった。Type II 5′ーD活性も下垂体で最も高く、次いで大脳皮質であった。hypothyroidラットでも、両活性の部位差はeuthyroidラットも著変はなかったが、各部位でType II 5′ーD活性の上昇が著明であった。 4)Nicotimeを投与すると、euthyroidラットでは、下垂体及び脳各部位での両活性に変化はみられなかった。一方、hypothyroidラットでは、大脳皮質、海馬及び下垂体で、Type I及びType II 5′ーD活性の上昇がみられた。 5)ラット下垂体のType II 5′ーD活性は、dopamine受容体により影響をうけていることが推定された。また、脳の一定の部分のType I及びType II 5′ーD活性は、Nicotine受容体を介して影響をうけている可能性が考えられた。
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