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培養巨核球における血小板産生調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 62570533
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関筑波大学

研究代表者

長澤 俊郎  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (70014298)

長沢 俊郎  筑波大学, 臨床医学系, 講師

研究分担者 阿部 帥  筑波大学, 臨床医学系, 教授 (80014215)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードCFU-M / thromlopoietin / cytoplasmic maturation / platelelfactor4 / ATP
研究概要

巨核球系前駆細胞(CFU-M)の増殖, 成熟過程は複雑であり, とくにその調節機構は解明されていない. とくに, thrombopoictin(TPO)がCFU-Mの成熟にいかなる作用を有するかは明らかにされていない. 本研究ではマウスCFU-Mをpokeweed mitozen刺激脾細胞培養上清(PWM-SCM)とerythripoictin(Epo)の存在下で液体培養し, 培養7日目の巨核球をMgK-1とし, この培養系にtrombopoictin(TPO 米国Hipple癌研究所, Murphy教授より供与)を培養3日目に添加して培養した巨核球(MgK-2)の成熟度を形態的, 生科学的に対比し, TPOの作用点を検討した. MgK-1とMgK-2とを透過電顕で成熟度を比較するとMgK-1では血小板分離膜の発達した巨核球は少なく, 早期未熟型(typeI), 未熟型(typeII)血小板産生型(typeIII)の比率は40%, 55%, 5%であり, TPOを添加したMgK-2では24%, 40%, 36%とtypeIIIの巨核球の比率が増加し, 血小板分離膜の発達した巨核球が出現した. 次に, 血小板第4因子(PF4)合成能, ATP量について検討した結果では, MgK-1の巨核球に対して, TPOを添加した場合のMgK-2の巨核球ではPF4の合成能は4倍に, ATP量は2.5倍に増加した. PWM-SCMにTPOのみを添加した場合は上記の成熟促進作用は軽微であった. さらに, Chromboxの合成量についても検討したが, PF4合成能にみられた合成促進作用は認められず, 現在さらに検討中である.
以上の結果から, TPOには巨核球の成熟の最終段階に対する成熟促進作用がみられ, この作用はEpoが存在した場合に顕著に発現した. 本研究では, TPOの巨核球成熟促進作用を形態, 生化学の両面から明らかにしえたと考えられる.

報告書

(1件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Nagasawa et al: Experimental Hematology.

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T. Nagasawa et al: Blood.

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K. Satoh et al: Experimental Hematology.

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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