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in vitroにおける多能性血液幹細胞からのリンパ球分化

研究課題

研究課題/領域番号 62570551
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関自治医科大学

研究代表者

須田 年生  自治医科大学, 医学部, 講師 (60118453)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード血液幹細胞 / LGL / B細胞 / ストロマ細胞 / T細胞リセプター / B220抗原
研究概要

赤血球, 白血球などの血液細胞と, リンパ球とが共通の祖先細胞に由来することは, in vivoにおける観察からほぼ明らかである. しかしながら, in vitroにおいて, これの直接的 証明は未だなく, この系を開発することは, リンパ球の初期分化を知る上で重要と考えられた.
1.血液幹細胞の純化:S期に殺作用のある5-fluorouracilをマウスに投与し, dormantである多能性幹細胞を残すようにし, さらに従来の芽球コロニー法を組み合わせて, より未分化な多能性幹細胞の集団を得ることに成功した. これらの芽球の約半数は, IL-3とエリスロポエチンの存在下に, コロニーを形成した. 芽球は, T3(-),Lyt2(-),L3T4(-),B220(-)であった.
2.血液幹細胞から大顆粒リンパ球(LGL)の分化:上記の芽球を, マウス腹腔細胞から得たマクロファージ層の上で, IL-2を加えて培養すると2〜3週後に, LGLが選択的に増殖することが明らかになった. これらのLGLは, NK活性を有し, T3(+),Lyt2(-),L3T4(-),As ialoGM1(+),IL-2R(+)であった. また, T細胞リセプター遺伝子γおよびβの再配列を認め, Northern法により, TCRβ よりγが多く発現されていることを認めた.
3.血液幹細胞からのB細胞分化:上記の芽球を, 骨髄ストロマ細胞の上で培養したところ, B220抗原陽性の細胞の出現を認めた. また一部にμ陽性の細胞も認め, この系が, 幹細胞からのB細胞の初期分化を解析するよいモデルになることが示唆された. 今後, B220(+),μ(+)細胞の増幅にいかなる増殖因子か関与するのか明らかにしたい. また, L3T4(+)あるいはLyt2(+)のTリンパ球分化の経路も今後, 明らかにしていきたい.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Ohara A: Exp. Hematol.15. 695-699 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Suda T: Exp. Hematol.15. 958-965 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Suda J: Blood. 69. 508-512 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yamaguchi Y: J. Exp. Med.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Minato N: J. Exp. Med.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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