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血友病患者における活動性AIDSウイルス保有者のモノクローナル抗体による同定

研究課題

研究課題/領域番号 62570556
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関久留米大学

研究代表者

佐川 公矯  久留米大学, 医学部・免疫学講座, 助教授 (20140650)

研究分担者 服部 俊夫  熊本大学, 医学部・第2内科, 講師 (30172935)
横山 三男  久留米大学, 医学部・免疫学講座, 教授 (90140649)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードAIDS / AIDSウイルス / HIV / HIV抗原 / p24 / gag遺伝子産物 / AIDSの発病予知 / 抗HIVモノクローナル抗体
研究概要

1.AIDSウイルス(HIV)保有者のAIDS発病の予知に有用なマーカーを得ることを目的として, 血友病患者の末梢血リンパ球内に出現するHIV抗原(p24)を検索し, 他のマーカーとの比較検討を試みた.
2.血友病患者の末梢血より単核球を分離し, PHA,IL-2,polybreneと共に10日間培養した. この培養単核球の塗沫標本を固定し, 抗HIVP24モノクローナル抗体(VAK5)を使用した間接蛍光抗体法によって, リンパ球内に発現するHIV抗原(p24)を同定した. 同時に, 患者血清中の抗HIV抗体を, Serodia-HIV法とELISA法で測定した. また, 末梢血リンパ球の膜抗原を各種モノクローナル抗体とflow cytometryを用いて解析した.
3.血清中の抗HIV抗体は, 血友病36名中25名(69%)が陽性で, 内訳は血友病A20名中11名(55%)が陽性, 血友病B14中13名(93%)が陽性, von Willebrand病2名中1名(50%)が陽性であった. リンパ球内のHIV抗原は血友病36名中7名(19%)が陽性であった. 内訳は, 血友病A20名中5名(25%)が陽性, 血友病B14名中2名(14%)が陽性であった. なお, HIV抗原陽性者はすべて抗HIV抗体陽性であった. 抗HIV抗体陽性者のうちHIV抗原陽性者は28%であった.
4.抗HIV抗体とHIV抗原を指標として血友病患者を区分すると, A群(抗体陰性・抗原陰性)は12名, B群(抗体陽性・抗原陰性)は17名, C群(抗体陽性・抗原陽性)は7名であった. この圧分とリンパ球の膜抗原の解析結果を統合すると, CD4/CD8比の平均がA群は1.35, B群は0.66, C群は0.59であり, A群と比べB群とC群は有意に低く, HIV保有者の細胞性免疫能の低下が確認された. また, C群7名中2名はARC状態であり, 他の1名はAIDSを発症して死亡した事実から, HIV抗原の検出は発病を予知するマーカーとして有用なものであることが示唆された.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Toshio Hattori: Jpn J cancer Res. 78. 235-241 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] shigeo Mori: acta Pathol Jpn. IN PRESS (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 名取 英世: 臨床と研究. 64. 2477-2481 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 服部 俊夫: 臨床病理. 73. 86-91 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 佐川 公矯: 臨床科学. 23. 1324-1329 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Kimitaka Sagawa: "Leucocyte Typing 3" Oxford University Press, 239-241 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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