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母体のZn欠乏症が胎児発育に及ぼす影響について

研究課題

研究課題/領域番号 62570571
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関九州大学

研究代表者

水田 祥代  九州大学, 医学部, 助教授 (30038856)

研究分担者 池田 恵一  九州大学, 医学部, 教授 (00038655)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード亜鉛欠乏症 / 胎児発育
研究概要

Wister系妊娠ラットに亜鉛欠乏食をA)妊娠全経過投与群(A群)、B)妊娠前半のみ投与群(B群)、C)妊娠後半のみ投与群(C群)、およびD)コントロール食投与群(D群)にわけ、母体血中および肝亜鉛濃度、胎仔の発育、肝亜鉛濃度を検討し以下の結果を得た。
(1)母親の血漿亜鉛濃度:A群では妊娠5日目よりD群に比べ低値を示した。また、C群の方がB群に比べ妊娠20日目の血中濃度は有意に(P<0.01)低かった。
(2)母親の肝重量:妊娠5日目より、A群ではD群に比べて有意(P<0.01)に軽く、またB群に比べC群の方が軽かった。
(3)母親の肝亜鉛含有量:g湿重量当りの亜鉛濃度は各群で有意の差はなかった。しかし、肝重量に差があるため亜鉛の含有総量には妊娠10、15、20日ともに有意の差(P<0.01)があり、また、B群20日目とD群と差はなかったが、C群ではD群に比べ優位に(P<0.01)低かった。
(4)胎仔数:1.A群では妊娠継続不可能であった。2.B群とC群とを比べると、C群の方が有意に(P<0.02)胎仔数は少なかった。
(5)胎仔の体重:妊娠15日目、20日目の胎仔の体重はB群ではD群に比べて差はなかったが、C群ではB、D群よりむしろ大きかった。
(6)胎仔肝重量:体重と同様の結果を示した。
(7)胎仔肝亜鉛含有量:D群の平均肝亜鉛含有量59.13±0.804μg/g、wet wt.に比べB群は59.44±14.36μg/g wet wt.で差はなかったが、C群では39.28±7.44μg/g、wet wt.で有意(P<0.01)に低かった。
以上より、ラットの妊娠継続に亜鉛は欠くことのできない栄養素であり、特に妊娠後期における仔の発育に重要であるといえる。
骨格の発育について、現在検討中である。

報告書

(2件)
  • 1988 実績報告書
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] S.Suita.;K.Ikeda.;T.Doki.;K.Naito.;N.Handa.;S.Matuo.: Journal of Pediatric Surgery. 22. 401-405 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 水田祥代、坂口点、池田恵一: 小児外科. 20(6). 721-733 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 水田祥代: 医学のあゆみ. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] S.Suita.;K.Ikeda.;S.Yakabe.;S.Matuo.: "TOXICOLOGY OF METALS" Ellis Horwood Publishers, 325-326 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 水田祥代: "新臨床外科学" 医学書院, 222-230 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] S. Suita;K. Ikeda;T. Doki;K. Naito;N. Handa and S. Matuo: Journal of Pediatric Surgery. 22. 401-405 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 水田祥代, 坂口点, 池田恵一: 小児外科. 20(5)1988.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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