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制癌剤の生体内局在の研究(効果増強と耐性の克服)

研究課題

研究課題/領域番号 62570617
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関東海大学

研究代表者

中崎 久雄  東海大学, 医学部・外科, 講師 (10056145)

研究分担者 渡辺 慶一  東海大学, 医学部・病理, 教授 (00055865)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードアドリアマイシン / 組織化学 / 免疫組織化学 / 制癌剤 / アドリアマイシン抗体
研究概要

抗アドリアマイシン抗体はアドリアマイシン(ADM)とウシ血清Albとを水溶性カルボディミドによって結合させた後コンプリート・アジュバンドと混合させウサギ皮下に投与して作製した. この抗体は感作時に用いたADM抗原によって吸収することが出来ADMに対する特異抗体であると考えられる. 制癌剤の薬効作用を腫瘍の形態学的変化とADMの腫瘍内の局在の経時的変化を免疫酵素抗体法を用いて観察した. 実験のための腫瘍系としてADMに感受性の弱い系としてSC115腫瘍, 感受性の強い系としてCa755腫瘍系を用いた. SC115腫瘍に対するADMの効果は投与後3時間で細胞膜に染色性を認めた. しかし細胞質, 核には3日後でも染色性を認めなかった. Ca755腫瘍に対するADMの効果は投与後24時間で細胞内, 核に強い染色性を認めた. 組織学的にはSpindle shape細胞の増加が認められた. 2日後, 組織学的には殆んどの腫瘍細胞は壊死に陥っていた. 壊死部にはADMの局在は観察されなかった. 以上のように投与されたADMの細胞内の局在を組織学的な構造を保ったまゝinviroでの変化として観察しうることは, 制癌在の効果の解析に非常に有用である. 従来の制癌剤の選択は培養細胞を用いたinvitroですなわち, 手術の数時間後の細胞を用いたものであった. しかしわれわれの実験では, 手術の数時間前に投与された制癌剤の局在を解析することによって, より効果的な化学療法が可能となり, 適確な制癌在の選択が出来る.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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