研究課題/領域番号 |
62570664
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
小野 憲爾 長崎大学, 医学部, 助教授 (60112372)
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研究分担者 |
馬場 啓至 長崎大学, 医学部, 助手 (20133176)
森 和夫 長崎大学, 医学部, 教授 (50025540)
上之郷 眞木雄 長崎大学, 医学部, 助手 (40145256)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | デオキシグルコース / キンドリング / 画像処理 |
研究概要 |
てんかん性発作波の反復によって生じる脳機能の変化部位を、同一脳でキンドリング前後のグルコース代謝量を比較することにより検索した。キンドリング前の正常脳でのグルコース代謝を^<14>Cーデオキシグルコースによりラベルし、一側前運動野皮質の急性キンドリング後、キンドリング脳でのグルコース代謝を^3Hーデオキシグルコースでラベルした。^3Hに比較的低感度の通常X線フィルムと^3H感受性フィルムの各々に対し、既知濃度のアイソトープを含むスタンダードと共に脳組織切片を露出した。各オートラジオグラム画像をデジタル化し、同一切片からX線フィルム画像とUltrafilm画像が正確に重なるように画像位置を補正した。スタンダード部分のODを測定し、その対数値をトレーサ組織濃度の対数値と共にプロットしたところ、何れも相関係数0.99以上の適合度で直線近似できた。しかも、各直線の傾きはほぼ一定であった。すなわち、一定範囲内で任意の組織濃度のトレーサによるUltrofilmとX線フィルム上のOD比は、ほぼ一定で、^<14>Cでは0.66、^3Hについては0.10と見做せ、画像間演算により純粋な一次および二次トレーサの等価OD画像CとHを推定分離した。(HーC)画像の濃度差の頻度分布をみると、二峯性の分布を呈し、二つの正規分布で良く近似でき、中心がO近傍の分布は、キンドリングによっても代謝量が変化しなかった部分を示すと考えられた。代謝量の変化の程度は、この分布から隔たりとして統計学的に評価した。OD差で約0.2の距離にピークを持つ代謝亢進を示す分布があり、これは、刺激部位周辺及びその対側の大脳皮質、両側の背側線状体、視床、大脳皮質内側面、上丘、中心灰白質、赤核、黒質及び、対側の側頭皮質、背側海馬等の脳部位に相当していた。
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