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炎症性関節液のカタラーゼ活性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570673
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関秋田大学

研究代表者

荒井 三千雄  秋田大学, 医学部, 教授 (30006704)

研究分担者 岡部 和彦  秋田大学, 医学部, 助手 (90177072)
菅野 裕雅  秋田大学, 医学部, 助手 (10195183)
稲場 斉  秋田大学, 医学部, 助手 (30134092)
片岡 洋一  秋田大学, 医学部, 助手 (40134093)
斎藤 晴樹  秋田大学, 医学部, 助手 (00153817)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード関節液 / カタラーゼ / 慢性関節リウマチ / 変形性関節症 / カタラーゼアイソザイム / 多形核白血球 / 単球 / ペルオキシゾーム
研究概要

慢性関節リウマチの関節液白血球のカタラーゼ活性を中心に検討した.
1.慢性関節リウマチの関節液から多形核白血球を分離し, 超音波処理によりカタラーゼを含む分画を得た. 未処理の関節液, 関節液の上清, および関節液多形核白血球の分画について等電点電気泳動を行い, カタラーゼのアイソザイムを検索した. 慢性関節リウマチの未処理の関節液, および関節液上清では, 等電点6.0〜6.5の範囲に1〜2本の1単位以下の活性帯を認めたが, 明瞭な活性帯を認めない関節液も少なくなかった. これに反し, 関節液多形核白血球を粉砕した可溶成分では, 等電点6.0〜6.5の範囲に1単位以上の活性帯が2〜4本みられ, また関節沈渣の可溶成分ではそのほかに5.0〜5.5の範囲に1単位以下の活性帯を1本みねことが多かった.
2.慢性関節リウマチの関節液細胞の塗抹標本についてジアミノベンチジン法によりカタラーゼ染色を行った. 多形核白血球に強いカタラーゼ活性がみられたが, 末梢血の多形核白血球の活性よりは低下していた. 関節液の単核球では陰性のものと弱い活性を示すものがみられ, リンパ球では陰性であった. 多形核白血球のカタラーゼの陽性の度合からカタラーゼスコアを求めると, 慢性関節リウマチの関節液白血球では変形性関節症の関節液, および末梢血の多形核白血球よりも低い値を示し, 炎症性変化によるとみられている.
3.関節液白血球のカタラーゼ活性の局在を電顕で検討するため, ジアミノベンチジンとオスミユーム酸の結合物によりカタラーゼ活性を検出した. 多形核白血球ではペルオキシゾームとみられる顆粒内, および顆粒外の細胞質にカタラーゼ活性がみられた. 単球ではマイクロペルオキシゾームとみられる小さな顆粒にカタラーゼ活性が認められた. なお, リンパ球では活性はみられない. 以上は炎症巣における白血球のカタラーゼ局在についての新しい知見である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 菅野 裕雅: 日本整形外科学会雑誌. 61. 755-764 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 荒井 三千雄: "リウマチ学の研究,第2章 関節炎の関節液酵素治性" 同文書院, (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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