研究課題/領域番号 |
62570676
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
高橋 和久 千葉大学, 医学部, 助手 (20179477)
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研究分担者 |
北原 宏 千葉大学, 医学部, 助教授 (30114268)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 腰椎 / 不安定性 / 3次元解析 / カップリングモーション / 変性脊髄すべり症 / 腰椎分離すべり症 / 2方向同時X線撮影法 / 回旋可動域 / 腰椎分離・すべり症 / 椎間板内酵素注入療法 / 変性脊椎すべり症 / 脊椎分離すべり症 / 動態解析 |
研究概要 |
2方向同時X線撮影による3次元解析装置を開発し、腰椎の生理的な運動メカニズムあるいは不安定性をともなう各種疾患の病態を解明すべく、一連の研究を行った。 1.健常成人における生体内腰椎カップリングモーションの計測 24〜36才(平均27才)の健常成人男性15名を用いた。体幹の捻転にともなう腰椎の体軸まわり回旋角度は核椎間とも1〜2°程度であり、腰椎全体として約7°の回旋角度であった。体幹の捻転にともない腰椎はその捻転方向を凸としL4/5椎間を頂点とする側弯を生じまた全体としてその前弯が減少するカップリングモーションを呈した。 2.変性脊髄すべり症における不安定性に関する研究 40〜79才(平均62才)のすべり症20例を検討した。すべりにともないすべり椎間での回旋不安定性は増大していた。前後屈不安定性は健常例に比し小さかった。すべり度が増すにしたがい前後動揺性は増大していた。 3.脊髄分離・すべり症における不安定性に関する研究 12〜56才(平均32才)の分離・すべり症20例を検討した。当該椎間の前後屈可動域および回旋可動域は増大しており、特に後者で著しかった。また両可動域は正の相関を示し、前後屈可動域の値により回旋不安定製造業もある程度評価しうるものと思われた。新鮮屍体標本を用いた研究では、分離作成による椎間可動域増加率は、側屈、前後屈に比し回旋時に大きかった。 4.キモパパイン注入椎間板の不安定性に関する研究 腰椎椎間板ヘルニア7例に対しキモパパイン注入前後の不安定性を検討した。注入後1〜3ヵ月で前後屈および回旋可動域は、注入前に比し見かけ上減少したが1年後には回復していた。
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