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低濃度吸入麻酔薬の高次神経機能の定量的比較(麻酔状態の定義と関連して)

研究課題

研究課題/領域番号 62570702
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 麻酔学
研究機関大阪大学

研究代表者

八木 正晴 (1988)  大阪大学, 医学部, 助手 (10210220)

太城 力良 (1987)  大阪大学, 医学部, 助教授 (20107048)

研究分担者 大森 正昭  大阪大学, 医療技術短期大学部, 教授 (20027965)
富 勝治  大阪大学, 医学部, 助手 (10144487)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード低濃度吸入麻酔薬 / 疼痛閾値 / 音反応時間 / MAC / 吸入麻酔薬 / 精神行動 / 疼痛闘値 / 麻酔作用機序 / 笑気 / 耐性
研究概要

6人の健康男性被験者で笑気、ハロセン(H)、イソフルレン(I)、エンフルレン(E)、セボフルレン(S)、メトキシフルレン(M)の各々0.2MACの吸入による鎮痛作用(中浜式疼痛計による疼痛閾値の変化)と麻酔作用(パソコンで音反応時間を測定)の変化を調べた。笑気による疼痛閾値はコントロールや他の麻酔薬に比し有意に上昇した。MはHに比し有意に疼痛閾値を上昇させた。吸入前、吸入中の変化では、Hによる閾値の低下と笑気による上昇に有意差をみた。0.2MACのI、E、Sは疼痛閾値を変化させなかった。音反応時間はすべての吸入麻酔薬で延長した。Eによる反応時間の延長は、M、H、S、笑気より大きかった。この様に、麻酔薬により抑制を受ける機能が異なることから、閾痛刺激による反応であるMACは必ずしも正確な麻酔強度を反映していないと考えられた。また麻酔薬の鎮痛作用はMACの測定にあまり影響しないと考えられた。次に、笑気の鎮痛、麻酔作用に対する耐性形成の有無を6人の被験者で調べた。また笑気の作用に対するナロキソンの拮抗の有無についても調べた。100分間の笑気吸入中には鎮痛、麻酔作用共に耐性は生じなかった。また合計1.4mgのナロキソン投与では麻酔作用鎮痛作用共に笑気に対する拮抗は認められなかった。ヒトでは笑気の耐性は短時間のうちに画一的に生じるものではなく、またナロキソンは笑気に対してはオピエイトに対する様な拮抗作用を有さないと考えた。笑気吸入中止により音反応時間は速やかに回復したが、疼痛閾値の上昇は吸入中止30後も持続した。笑気の鎮痛作用は単純に脳内笑気分圧で規定されるものではなく、何等かの生化学的な影響を受けていると考えられた。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 八木正晴: 麻酔. 38. (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masaharu Yagi: "Analgesia and Anesthesia Induced by Subanesthetic Concentration of Nitrous Oxide" Masui. 38. (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 八木正晴: 麻酔. 38. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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