• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

Flow Cytometryによる膀胱腫瘍細胞の解析

研究課題

研究課題/領域番号 62570715
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関旭川医科大学

研究代表者

八竹 直  旭川医科大学, 医学部, 教授 (60028579)

研究分担者 橋本 博  旭川医科大学, 医学部, 講師 (90180835)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードフロ-サイトメトリ- / DNA / 膀胱腫瘍 / フローサイトメトリー
研究概要

旭川医大泌尿器科において、1977年より1988年の間に膀胱全摘を行なった症例の内、原発性移行上皮癌で、かつ、フロ-サイトメトリ-分析に十分な組織量の得られた47例を対象として検討した。種々のファクタ-と、DNA ploidy との関連を解析したところ、以下の結果を得た。
1.細胞異型度との関連:47症例より術前生検組織、全摘組織等、72サンプルを検討したところ、その内引サンプル(43%)が、non-diploidとなった。異型度別には、G1ー33%(2/6)、G2ー35%(6/17)、G3ー47%(23/49)となり、異型度の上昇につれ、non-diploidの比率が増加する傾向は認められた。
2.深達度との関連:全摘組織における組織学的深達度との関連で見ると、non-diploidの比率は、Ta-100%(1/1)、T_1a-60%(3/5)、Tlb-38%(3/8)、T_2-63%(5/8)、T_3a-40%(4/10)、T_3b-43%(3/7)、T_4-50%(1/2)となり、一定の傾向は見られなかった。
3.放射線照射によるdownstagingとの関連:照射前のDNA ploidyと照射後のdownstagingの有無が共に判明した引例で検討した。照射前diploidであった20例では7例(35%)に、照射前non-diploidであった11例では4例(36%)にdownstagingを認め、両者間で差は見られなかった。
4.照射によるploidyの変化:照射前後でのploidyの変化には、一定の傾向は認められなかった。downstagingとの関連で見ると、diploidからnon-diploidに変化したものにdownstagingが多く見られた(57%(4/7)、その他の症例では11%(2/18))。
5.予後との関連:全摘標本におけるDNA ploidyと予後との関連を見た。3年以上の癌なし生存が12例あり、これらの症例ではnon-diploidの比率は67%であった。癌死11例でその比率は64%であり、生存例との間で差を見なかった。

報告書

(3件)
  • 1989 研究成果報告書概要
  • 1988 実績報告書
  • 1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi