研究課題/領域番号 |
62570724
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中村 正広 (1988) 大阪大学, 医学部, 助手 (60135689)
中村 正広 (1987) 大阪大学, 医学部, 助手 (70172442)
中村 正廣 (1987) 大阪大学, 医学部, 助手
|
研究分担者 |
小角 幸人 大阪大学, 医学部, 助手 (30186639)
奥山 明彦 大阪大学, 医学部, 助教授 (20093388)
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1987年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | ヒト精巣 / FSH受容体 / LH受容体 / hMG / hCG / GnRH / エストローゲン / ラット精巣 |
研究概要 |
ヒト精巣機能の制御機構を解明することは、男子不妊症などの内分泌疾患の診断及び治療や、男性ホルモン依存性前立腺癌の治療に重要である。本研究では男子不妊症治療に使用されているhMG及びhCGの適切な投与法を検討するために、これらホルモンのヒト精巣に及ぼす影響をSertoli細胞機能としてのFSH受容体とLeydig細胞機能としてのLH受容体をin vivo及びin vitroにて測定した。次に前立腺癌の治療薬として従来使用されてきたエストローゲン剤と最近開発されたGnRH analogのヒト精巣に及ぼす影響を同様の方法で検討した。 (1)hMG投与後経時的にヒト精巣FSH受容体をin vivo(男子不妊症患者の生検精巣を用いた)及びin vitro(精巣器官培養)の系で測定し、hMG投与後5〜7日目までヒト精巣FSH受容体が減少する(down-regulasionをうける)ことを明らかにした。 (2)hCG投与後経時的にヒト精巣LH受容体と同様にin vivo及びin vitroの系で測定し、ヒト精巣LH受容体もhCG投与後5〜7日間減少することを証明した。以上の(2)の研究結果より、男子不妊症に対するhMG+hCG療法におけるhMG、hCGの投与法について有力な知見を得た。 (3)エストローゲン投与下におけるヒト精巣FSH、LH受容体の変化をin vivo(前立腺癌患者の除睾術により得られた精巣を用いた)及びin vitro(精巣器官培養)の系で測定し、エストローゲンがLeydig細胞機能(LH受容体)のみ抑制することを証明した。 (4)GnRH analog投与下におけるヒト精巣FSH、LH受容体の変化を同様にin vivo及びin vitroの系で測定し、GnRHがヒト精巣に対しては直接作用を有していないことを明らにした。以上(3)(4)の研究結果より、前立腺癌のホルモン治療剤の作用機序が明らかになり、前立腺癌ホルモン治療における薬剤選択に有力な知見を得た。
|