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喘息治療薬トラニラストの膀胱刺激症状発生機序と膀胱癌誘発の危険性について.

研究課題

研究課題/領域番号 62570725
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関大阪大学

研究代表者

松田 稔  大阪大学, 医学部, 助教授 (60093465)

研究分担者 中野 悦次  大阪大学, 医学部, 講師 (90116070)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードトラニラスト / トリプトファン / ポリアミン
研究概要

当院内科の協力を得て, 気管支喘息と診断, トラニラスト投与の適応と考えられた症例を研究対象とした. トラニラスト投与前, 1週後, 1ヶ月後, 3ヶ月後, 6ヶ月後の5つの時点にて採尿, トリプトファン代謝産物(アシトラニル酸, 3-ハイドロオキシアントラニル酸, 3-ハイドロオキシキスレニン)を液体クロマトグラフィーにて, またポリアミン酸(プトレスケン, スペルミジン, スペルミン)をダンシル化蛍光測定にて測定した. また尿中腫瘍マーカーとされるFibrinogen Degencrative Prducts(FDP), Tiusue Polypegtide Antigen(TPA)及びLDH-isogymeの測定も市販キットを用いて測定した. この結果, トラニラスト投与27例中1例に, 投与開始後10日目位で, 軽度の排尿痛と顕微鏡的血膿尿が認められたため, この時点で投与打ち切りとなったが, 他は何の膀胱症状もしめさずに経過, すでに6ヶ月の投与を過ぎているものも16例存在する. トリプトフン代謝産物の尿中濃度は, 投与前値と比較して, いずれの化合物も, どの時期においても変化はみとめられず, また10日目に投与を中止した例の1週目の測定値も同様特に変化はみられなかった. ポリアミン分画ではやはり同様に投与前値に比し, 投与中, 特に有意の変動はみられなかったが, 10日目に投与を中止した例では, 7日目の尿中ブトレスチンが投与前値の約2.4倍に上昇していた. FDPも変化がみられたのは投与中止例の7日目の尿のみであり, またこの上昇程度も投与前値の1.5倍と極めて軽度なものであった. TPAは投与中止例を含め投与前後で有意義をみとめず, LDH-isogymej同様であた. 以上トリトラニラストによる膀胱刺激症状は確かに一部の例でみられるが, トリプトファン代謝産物が直接関与するものではないこと, プトレスチン上昇が認められたことから, ポリアミン類が原因としてか, 結果としてかは不明であるが何等かの関与をしていると結論した.

報告書

(1件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松田稔: 秘尿紀要.

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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