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絨毛癌卵巣癌における癌遺伝子異常発現の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570749
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

石塚 隆夫  名古屋大学, 医学部, 講師 (70135333)

研究分担者 後藤 節子  名古屋大学, 医学部, 講師 (80111847)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード癌遺伝子 / 遺伝子増幅 / 卵巣癌 / 絨毛癌 / 繊毛性疾患 / トランスフォーミング遺伝子
研究概要

今回の研究においては、婦人科癌の中でも、いまだに予後の悪い卵巣癌と正常絨毛ー胞状奇胎ー浸入奇胎ー絨毛癌という一連の悪性化の過程をへる絨毛性疾患において、癌遺伝子がどの様な動きをしているかについて特に遺伝子増幅現象を中心に解析を行った。
卵巣腫瘍に関しては、中間群を含む悪性腫瘍19例、良性腫瘍4例、絨毛性疾患に関しては、絨毛癌細胞株5例、正常絨毛2例、胞状奇胎2例、浸入奇胎2例、絨毛癌1例より各々DNAを抽出、12種の癌遺伝子を用い、サザンブロッティングにてDNAの構造異常を解析した。いずれの腫瘍においても癌遺伝子増幅は認められず、諸家の報告と併せ、これらの腫瘍の癌化、あるいは悪性度に、癌遺伝子増幅というメカニズムは深く関与していないであろう事が示唆された。
又、卵巣癌症例12例につきDNAを抽出し、NIH3T3細胞を用い、トランスフォーミング遺伝子の検出を試みたが、いずれの腫瘍においても、活性化された癌遺伝子は検出されなかった。
癌遺伝子の発現に関しては、これまでの種々の絨毛癌細胞株について多くの癌遺伝子の発現が報告されているが、今回の我々の検討にても同様の結果が得られた。ただ多数例の「正常絨毛ー胞状奇胎ー浸入奇胎ー絨毛癌」の摘出材料よりの癌遺伝子発現が未解明である為、これら一連の過程における癌遺伝子発現の癌化への関与は解明できていない。我々の研究の目標もここにあったが、残念ながら十分の臨床材料を得ることが出来ず、今後の課題としたい。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Takami.Inoue: Jpn.J.Cancer Res.(Gann). 79. 400-405 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Setsuko.Goto: Cancer. 62. 873-877 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takami Inoue: "Mechanism of methotrexate-sensitivity of choriocarcinoma cells in culture" Jpn. J. Cancer Res. (Gann). 79. 400-405 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Setsuko Goto: "Methotrexate- induced vesistance to dactinomycin in choriocarcinoma" Cancer. 62. 873-877 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takami,Inoue: Jpn.J.Cancer Res.(Gann). 79. 400-405 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 井上孝実: Jpn. J. Cancer Res. (Gann). 79. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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