研究課題/領域番号 |
62570774
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 弘前大学 (1989) 東北大学 (1987-1988) |
研究代表者 |
新川 秀一 弘前大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 助教授 (90125584)
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研究分担者 |
高坂 知節 東北大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 教授 (80004646)
KIKUCHI Toshihiko Tohoku Univ. Sch.of Medicine Clinical Assist.
菊地 俊彦 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (70177799)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1989年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 超高圧電子顕微鏡 / モルモット / 蝸牛 / 外有毛細胞 / 内有毛細胞 / 求心性神経終末 / 遠心性神経終末 |
研究概要 |
厚い連続切片を超高圧及び高圧電子顕微鏡にて観察することにより、モルモット蝸牛内・外有毛細胞と神経終末の形態学的研究を行なった。 全体で89個の外有毛細胞における神経終末の支配様式を観察したが1個の外有毛細胞において求心性及び遠心性終末の数は5〜35個の間であった。神経終末の数はhook portionで最も少なく、上方回転に行くに従って増加し、第三回転第二、第三列おいて最も多かった。次に第三回転から蝸牛頂に向かってその数は減少した。求心性神経終末は前述した終末の合計数と同様の変化を示したが、遠心性終末の数の増減は比較的少なかった。更に列別に分けて神経終末の観察を行なった。第1列では遠心性終末が第二回転の終りから第三回転に数多く認められたが、第2、第3列では基底回転に最も多く存在した。求心性終末は第2、第3列の第二回転から第三回転にかけて極めて数多く認められた。次に各々の外有毛細胞における求心性および遠心性神経終末の比率を検索した。 全ての回転における27個の内有毛細胞及びその神経終末を観察した。1個の内有毛細胞における求心性および遠心性神経終末の数はそれぞれ8個から24個、4個から7個であった。求心性終末の数は基底回転の内有毛細胞において最も多く、上方回転やhook portionに向うにつれて減少していた。一方遠心性神経終末の一個の有毛細胞における数はバラツキが大きく、各回転による分布の違いは認められなかった。又明らかに内有毛細胞とシナプスを形成していた遠心性終末はわずかに6.4%であった。求心性シナプスにおける内有毛細胞のsynaptic bodyの出現頻度は60%で、各回転ごとの差異は観察されなかった。又求心性の放射状繊維が分岐する頻度はわずかに6.9%であった。
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