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話声および歌声発声における呼気使用の効率に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570775
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関東京大学

研究代表者

澤島 政行  東京大学, 医学部, 教授 (40009907)

研究分担者 堀口 利之  埼玉医科大学総合医療センター, 助手 (30157078)
新美 成二  東京大学, 医学部, 助教授 (00010273)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード発声生理 / 呼気使用 / 歌声と話声 / 空気力学的研究
研究概要

歌声と話声について, 種々の声の高さ, 強さで呼気圧, 呼気流率を測定, 比較した. 対象は, 職業歌手男子7名, 女子6名, 一般人男子8名, 女子7名である. 各被検者に, 中音域の声区(一般人は地声, 歌手は男子で胸声, 女子で中声)の低音, 中音, 高音, 高音の声区(うら声又はファルセット)で低音と高音の各高さの発声をさせた. 職業歌手では歌声発声を行わせた. 声の高さは, 楽器の音で指定し, 各高さの声につき, 弱い声, 中位の声, 強い声の3段階に声の強さを変化させた.
呼気流率, 呼気圧, 声の強さの測定には, 気流阻止シャッターを組込んだ発声機能検査装置(永島医科器械製)を用い, 防音室内で測定を行なった.
結果は次の通りである.
男女共に, 中音域の声区では, 歌声発声は話声に比べて呼気圧が高く, 特に高音の強い声でその差が著明であった. すなわち歌声に使われる呼気圧の変動幅は, 話声に比べて大きい. 呼気流率は, 中音域の声区では, 歌声と話声とで変動幅はかわらないが, 歌声の方が声の強さに伴って規則的に増加する傾向が明らかである. つまり声門抵抗をあまり変えずに声の強さを変化させる傾向が明らかである.
高音域の声区では, 呼気圧は, 中音域の声区と同様に, 歌声で呼気圧の変化幅が大きいが, 呼気流率はむしろ話声より少ない傾向にあり, 呼気を有効に使って声の強さを増加させていると思われる.
以上, 歌声では話声に比べて, 使用する呼気のパワーの変動幅が大きく, 高く強い声では話声よりもかなり大きな呼気パワーを用いる. 一方, 声区や目的とする声の音質に応じて, 声門抵抗を調節し, 呼気のパワーによる音量の変化に対応していると考えられた.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 牧山 清 他: 日本耳鼻咽喉科学会会報. 91(10). (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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