研究課題/領域番号 |
62570803
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
田中 稔 順天堂大学, 眼科, 助教授 (00053314)
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研究分担者 |
中安 清夫 順天堂大学, 眼科, 助手 (10124976)
稲垣 有司 順天堂大学, 眼科, 講師 (60129773)
宮田 暉夫 高分子材料研究所, 所長
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1989年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | コラ-ゲンゲル / 眼内レンズ移植 / 硝子体手術 / サクシニ-ル化 / コラーゲンゲル / 人工水晶体移植術 / 代用硝子体 |
研究概要 |
研究開始の昭和62年度から63年度までの2年間にまず眼内で安定であるサクシニ-ル化した抗原性の少ないアテロタイプエコラ-ゲンゲルを作成し実験動物の眼内で安定で安全である事を確認する事が出来た。 臨床応用ではまず、白内手術時の眼内レンズインプラント時の手術材料としての安全性を確認の上臨床応用を行い臨床例を増しさらに長期の安全性を確認した。従って今年度までに眼内レンズ移植に関してはサクシニ-ル化アテロコラ-ゲンは安全かつ有用であることが判明した。 硝子体手術時のタンポナ-デ効果目的のために、さらにウサギの硝子体切除後の置換の症例数を増し、又さらに眼内出血や網膜裂孔形成例や網膜剥離の存在する状況下での安全性有用性を長期確床例を含めて安全性を確認してみた。しかし現在の物質は仔牛皮膚由来のコラ-ゲンゲルであるためか、ごく一部に異物反応が出現することがあり、現在ヒト由来のコラ-ゲンゲルの作成を検討中である。そして充分な表面張力をもち又抗原性もなくさらに粘度比重の大きいコラ-ゲンゲルを検討中である。 最近、72%サクシニ-ル化のコラ-ゲンゲルを作成した。この物質は環境温度の低下に伴い、その粘度が低下し容易に水溶となる。この性質を応用して、現在、動物で、眼内レンズ移植及び硝子体手術の可能性について実験を行っている。即ち眼内レンズを移植し、眼内温度が低下すると簡単に粘度が低下し、手術終了時に現在の様に、除き去る必要がなく、その有用性は高いものと思われる。
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