研究課題/領域番号 |
62570811
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 東京歯科大学 (1988) 東日本学園大学 (1987) |
研究代表者 |
奥田 克爾 (1988) 東京歯科大学, 微生物学教室, 助教授 (40085741)
矢嶋 俊彦 (1987) 東日本学園大学, 歯学部, 教授 (10018749)
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研究分担者 |
小野 美千代 東京歯科大学, 微生物学教室, 助手 (60167327)
加藤 哲男 東京歯科大学, 微生物学教室, 助手 (00159253)
内藤 祐子 東京歯科大学, 微生物学教室, 助手 (00147258)
高添 一郎 東京歯科大学, 微生物学教室, 教授 (80085696)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 歯周病 / 歯周病原菌 / 定着機序 / 定着阻害 / Bacteroides gingivalis / Bacteroides intermedius / LPS / ノイラミニダーゼ / 疎水性 / 歯周組織 / 線維芽細胞 / コラゲン線維 / コラゲン吸収・分解 / 酸性フォスファターゼ活性 |
研究概要 |
歯周病原菌の宿主細胞への付着能は、歯周病を成立させるための基本的ステップである。Bacteroides intermediusは、成人の歯周局所から必ずのように分離することができるにもかかわらず、その定着機序は不明である。B.intermediusを中心としたヒト口腔内Bacteroides菌種の赤血球凝集能、口腔粘膜上皮細胞への付着能などを調べ、その定着機序の解明を試みた。 B.gingivalis菌体は、強い赤血球凝集能、粘膜上皮細胞付着能を示し、B.melaninogenicusとB.forsythusは、弱い付着能を示した。B.intermediusの供試全株は、あらかじめneuraminidaseで処理した赤血球のみを強く凝集し、あらかじめneuraminidaseで処理したヒト頬粘膜上皮細胞によく付着した。B.intermediusのこの血球凝集能は、100℃、10分加熱およびprotease処理によって完全に消失した。B.intermedius菌体のneuraminidase処理赤血球凝集能は、正常ヒト血清、唾液の添加によって抑制されたが、糖、アミノ酸、EDTAの添加による影響を受けなかった。また、neuraminidase処理赤血球をβ-galactosidaseで処理してもB.intermediusによる凝集は低下しなかった。B.intermedius抽出LPSによるヒト赤血球凝集能は、100℃、10分加熱やprotease処理による影響を受けなかった。また本菌体は、SHAへの強い付着能を示し、抽出LPSもSHAへ吸着した。洗浄赤血球凝集能のあるB.gingivalis,B.melaninogenicusおよびB.forsythusは、弱いながら疎水性を示した。B.intermediusの供試全株は、高い疎水性を示したが、赤血球凝集能のない菌種は、親水性であった。
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