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器官培養ならびに移植実験による歯胚の分化と石灰化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570812
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

名和 橙黄雄  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (50020748)

研究分担者 藤原 尚樹  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (20190100)
坂倉 康則  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (60128915)
石関 清人  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (50057775)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード歯胚培養 / 歯胚発生 / 歯胚の分化 / 歯胚の石灰化
研究概要

1.歯胚の移植実験による結果:14日マウス胎仔の臼歯歯胚を成体マウス脾臓内に移植し, 移植1週間後にコルヒチン0.025mg, 0.05mgを静注した. 12〜24時間後に固定を行い, 電顕的に象牙芽細胞について観察を行った. その結果, 注射12時間後にゴジル領域に著しい変化がみられ, 縞構造を有する線維状物を含有する多数のゴルジ空胞が出現してきた. この縞構造の幅はコラーゲンのバンドの縞と同じ長さであった. このような空胞の出現はコラヒチンの濃度, 処理時間とともに増加の傾向がみられた. コルヒチンは細胞の微細管の形成を障害し, その結果, 細胞分泌の阻害, 食作用の阻害が知られている. これらの結果と本実験の結果を併せて考察してみると, 象牙芽細胞のゴルジ空胞に集積したコラーゲン細線維は象牙芽細胞の貪食作用の結果であるとする説を否定し, コラーゲンの分泌抑制によって生じた可能性を強く支持するものである.
2.歯胚の器官培養による結果:17日マウス胎仔の臼歯歯胚を摘出し, 1.25-dihydroxyvitamin VD_3(ビタミンD3)0.1, 1.0, 10mg/mlを含有する培養液で器官培養を行った. 培養2〜4日後に固定して, 内エナメル上皮と歯乳頭細胞の分裂細胞数を計測した. その結果, 培養2日目ではいずれの実験群にも有意差はみられなかったが, 4日目になるとビタミンD_3実験群における内エナメル上皮の分裂細胞は他の実験群に比較して多く, 有意差がみられた. 歯胚に及ぼすビタミンD3の影響については未だ不明の点が多いが, 本研究の結果はビタミンD3が歯胚の発生過程に関与している可能性を示唆するものである.
3.骨改造(石灰化)に関する結果:顎骨を固定してleucine aminopepep-tidaseを用いて酵素抗体法を行うと, 破骨細胞の基質とミトコンドリアの特異的反応が観察された.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K. Ishizeki;Y. Sakakura;T. Nawa and Y. Harada: Cell and Tissue Research.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Y. Sakakura;N. Fujiwara;K. Ishizeki and T. Nawa: Calcified Tissue International.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] T. Tachibana;N. Fijiwara and T. Nawa: Calcified Tissue International.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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