研究課題/領域番号 |
62570820
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
竹内 宏 朝日大学, 歯学部, 教授 (40102123)
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研究分担者 |
土居 誠司 朝日大学, 歯学部, 助手 (80188838)
田島 一範 朝日大学, 歯学部, 助手 (90171694)
金久 純也 朝日大学, 歯学部, 助教授 (50121314)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 歯周炎 / T-Cell / B-Cell / 骨吸収 / 破骨細胞 / インタ-ロイキンー1βリセプタ- / CD4@CD8比 / HLA / 成人性歯周炎 / リンパ球サブセット / two color flow cytometry / HLAタイピング / suppressor T cell / helper T cell / suppressor inducer T cell / IL-1β / IL-1receptor / 破骨細胞機能 / F-actin / フローサイトメトリー / 重度進行性歯周炎 / ヘルパーサプレッサー比 / Tリンパ球サブセット / 血清免疫グロブリン |
研究概要 |
1. 歯周炎におけるリンパ球サブセットの分析:若年性歯周炎において、末梢血T-cell陽性率の低下とB-cell陽性率の上昇、ならびに免疫グロブリンの増加することが明らかとなり、これら値は症状の改善に伴い健常人値に近づいた。この結果は、既に報告した成人性歯周炎の傾向とは異なっており、若年性歯周炎では、成人性歯周炎とは異なった形で免疫機構が関与していることが示唆された。2. 歯周炎における組織破壊:破骨細胞性骨吸収機構 (1) 破骨細胞のinterleukin-1 β(IL-1 β)receptorの検出:recombinant IL-1 βと抗IL-1を用いて、培養破骨細胞表面全体にIL-1 βreceptorを検出した。免疫走査電顕による観察では、receptorはmicrovilli、blebs、rufflesに特に多く認められた。しかし、今回の実験系で破骨細胞以外の共存培養細胞がIL-1を産生分泌する可能性があり、その一部が膜結合性IL-1として存在し得ることが考慮されなければならず、今後の重要な検討課題と考えられた。(2) 破骨細胞の細胞骨格と骨吸収能:分離破骨細胞内で、F-actinは細線維状あるいは多数のdotから成るベルト状構造物として認められた。また、基質との相互関係からこのベルト状構造物は細胞の付着と遊走に密接に関連していると考えられた。3. 歯周炎の遺伝的制御 (1) 歯周炎患者の末梢血リンパ球サブセットのtwo color flow cytometry analysis:すでに報告した成人性歯周炎患者におけるCD8^+suppressor/cytotoxic T cellの低下はtwo color analysisの結果CD8^+CD11b^+ suppressor T cellの低下に起因することが明らかとなった。(2) 歯周炎患者HLAタイピング:歯周炎患者31例、健常人32例のHLAタイピングを実施したところ、特定のHLA抗原と疾患の相関については見出すことが出来なかったが、HLA-DQ1抗原保有者が31例中20例であった。また、HLA-Bw51を有する患者が31例中9例で、健常人の32例中2例に比較すると高い値であった。
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