• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

中脳へ投射する三叉神経脊髄路核ニューロンの性質と分布

研究課題

研究課題/領域番号 62570824
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関東北大学

研究代表者

林 治秀  東北大学, 歯学部, 教授 (90107293)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード三叉神経脊髄路核 / 楔状核 / 逆行性HRP法 / 尾側亜核 / 中間亜核 / 吻側亜核 / 侵害受容神経細胞
研究概要

対側または同側の中脳, 特に, 下丘腹側に位置し, 楔状核, 中心灰白質外側部を含む領域(中脳parawbrachial area.PBA)へ軸索を送っている三叉神経脊髄路核ニュートロンの1.生理学適性質について, また2.HRP法を用いてそれらの分布について調べた. 1.生理学適性質:尾側亜核からは86個の投射ニュートロンを記録した. 大部分がI層またはV層に分布するNSまたはWDRニュートロンであった. それらは対側または同側に投射していたが, I層からは対側優位であった. 一方, 中間亜核から主感覚核にかけて55個の投射ニュートロンを記録した. それらの約半数は核内に分布するLTMニュートロンであり, 残りは隣接する網様体または核の辺縁部に分布する侵害受容性ニュートロンであった. また, 対側投射優位であった. 以上の結果は, 尾側亜核と吻側の脊髄路核では投射ニュートロン分布様式や種類の割合が異なるが侵害受容性ニュートロンが多く, このことはこの系が顔面・口腔領域における侵害受容に大きな役割を果していることを示唆する. 2.分布:逆行性HRP法を用いて, PBAに投射する三叉神経感覚核ニュートロンを標識し, 核亜核におけるそれらの分布を調べ比較検討した. 尾側亜核ではI層及びIV, V層に多くの標識細胞が出現した. それらは両側にみられたが対側の方が多く, また閂から1〜5mm尾側部に多かった. 閂より吻側では, 中間亜核に多くの標識細胞が見出され, 吻側亜核では減少し, 主感覚核では小数であった. それらは核の内部に分布していて両側性に出現したが, 対側優位であった. なお閂付近では, 三叉神経傍核にも標識細胞が見出された. このような標識細胞の分布は先に電気生理学適に得られた投射ニュートロンの分布と基本的に一致し, 各亜核において特徴があることがわかった.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] H. HAYASHI,T.TABATA: J. Physiol. Soc. Japan. 49. 407 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 林治秀,田端孝義: 日本疼痛学会誌. 2. 31 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] H,HAYASHI,T.TABATA: Neurosci. Res. SUPPL.6. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] H.HAYASHI,T.TABATA: J. Neuraphysiol.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi