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神経成長因子の作用発現機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 62570838
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関東北歯科大学

研究代表者

橋本 誠一  東北歯科大学, 口腔生化学, 講師 (60094950)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードNerve Growth Factor / K-252a / Sto-urosporine / PC12 / Protein Phosphorylation
研究概要

神経成長因子(NGF)は, 末梢の交感・知覚神経ばかりでなく, 中枢の前能基庭野大型コリナージックニューロンの分化, 生存維持にも働いているが, その作用発現機構は不明である. 一方, NGFによって細胞内のいくつかの特異的なタンパク質のリン酸化レベルが変動すること, および, いくつかのタンパク質リン酸化酵素活性が変化することが報告されている. NGFの多様な生物学的作用の少なくとも一部は, これら細胞内タンパク質のリン酸化レベルの変動によって惹起されるものと考えられている. そこで, 最近開発された強力なタンパク質リン酸化酵素阻害剤であるK-252aおよびstaurosporineを用いて, これら阻害剤がNGFの作用に影響を与えるか否かを検討した. 実験は, NGFに応答して交感神経様細胞へと分化することから, NGFの作用機構および神経分化を研究する上で有用なモデルとして広く用いられているPCR細胞を用いて行った. 〔結果〕1.K-252aは, NGFによるタンパク質リン酸化変動作用を阻害するとともに, 神経突起伸長作用も阻害した. NGFによる神経突起伸長作用は, 転写依存性の経路と非依存性の経路の双方の活性化が必要であるが, K-252aは, 双方の経路の活性化をともに阻害した(J.Cell Biology投稿中). 2.Staurosporineも, NGFによるタンパク質リン酸化変動作用を阻害した. また, 10mMの低濃度でNGFの神経突起伸長作用を強く阻害したが, この濃度で転写依存性の経路のみ阻害された. 一方, 驚いたことに, より高い濃度(100mM)を用いると, NGFとは異なる作用機序で, 単独で神経突起伸長作用を示した. 3.K-252aおよびstaurosporineは, 上皮成長因子, ジブチル・cAMPあるいはTPAによって惹起されるタンパク質リン酸化の変動も阻害したが, NGFの作用をより低能動で特異的阻害した.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 橋本誠一, 萩野顕彦: 神経化学. 26. 220-222 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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