研究課題/領域番号 |
62570862
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 城西歯科大学 |
研究代表者 |
下島 孝裕 (1988) 明海大学, 歯学部, 講師 (60146230)
栗橋 徳善 (1987) 城西歯科大学, 歯学部, 助手 (10186512)
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研究分担者 |
羽毛田 慈之 明海大学, 歯学部, 助手 (90164772)
池田 克己 明海大学, 歯学部, 教授 (50049350)
下島 孝裕 城西歯科大学, 歯学部, 助手 (60146230)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 骨髄細胞 / 1α、25-ジヒドロキシビタミンD_3 / 多核細胞 / 1α、25-ジヒドロキシビタミンD_3-26、23-ラクトン / 1α,25ージヒドロキシビタミンD_3 / 1α,25ージヒドロキシビタミンD_3ー26,23ーラクトン / カルシトニン / 1α,25(OH)_2D_3 / 破骨細胞様多核細胞 / 1α,25(OH)_2_3-26,23-1actone |
研究概要 |
In vitroにおける各種骨吸収factorの骨吸収作用およびその作用機構を細胞レベルで解明するため、昭和62年度において骨吸収の主役を司さどる破骨細胞を再現しうるin vitroの実験系の確立を試みた。まうす骨髄細胞を用いた培養系に1α、25-(OH)_2D_3を加え長期間(3〜8日間)培養した結果、当該の細胞が形成され、その数は濃度依存的(10^<-7>〜10^<-9>M)および経日的(3〜8日)に増加を示した。これら多核細胞は、酒石酸抵抗性酸ホスファターゼに対して陽性所見を示し、カルシトニンに応答性を示した。こことから、マウス骨髄細胞培養系が、in vitroにおける破骨細胞をin vitroで再現できる系であることが示唆された。 そこで、この系を用いて昭和63年度に1α、25-(OH)_2D_3の骨吸収作用機構を解明するめ、1α、25-(OH)_2D_3の主要代謝産物の1つであり、骨吸収抑制作用および骨形成促進作用を有する1α、25-(OH)_2D_3-26、23-ラクトンを用いて、1α、25-(OH)_2D_3による多核細胞形成への影響について検討した。その結果、4種の立体異性体をもつフラクトン体のなかで、23(S)、25(S)-および23(R)、25(R)-配位(シス型)のラクトン体は、1α、25-(OH)-D_3による多核細胞形成を促進し、ビタミンD様活性を有することがわかった。一方、23(S)、25(R)-および23(R)、25(S)-配位(トランス型)のラクトン体は、1α、25-(OH)_2D_3ラクトンは、1α、25-(OH)_2D_3による多核細胞形成を阻害することによって骨吸収作用を抑制することが示唆された。すなわち、1α、25-(OH)_2D_3は破骨細胞の前駆細胞に働き、その結果として多核の破骨細胞数が増え、骨吸収が促進されると考えられた。
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