研究課題/領域番号 |
62570871
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
塩沢 育己 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70014272)
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研究分担者 |
塩沢 育己 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70014272)
SHIOZAWA Ikumi Tokyo Medical and Dental University, assistant (70107308)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 有髄支台歯形成 / 歯髄 / 超音波パルス反射法 / 超音波画像表示 / 画像解析 |
研究概要 |
有髄歯を支台歯形成する際に、形成面と歯髄との接近度を測定することは、術中の露髄を察知したり、術後経過を予測したりする上で重要な意義がある。筆者らは、従来から、超音波パルス反射法を応用して、残存象牙質の厚さ測定に検討を加えており、測定を希望する部位に超音波探触子を当てれば、その直下の残像象牙質の厚さ測定が可能な歯科用超音波診断装置を開発した。この機能をさらに充実させ、歯髄の形態を画像表示すると同時に、各部位における残像象牙質の厚さを判定することができれば、臨床的に大いに役立つ。そこで、現在のAモード表示方法を再度検討して歯牙組織の超音波特性を探り、有髄支台歯の超音波画像表示の可能性を検討した。 超音波画像表示の可能性を検討するために、薄板状に作製したヒト象牙質に丸底および平底型の欠損を形成して、各欠損の形状と反射波の強度に関する超音波学的測定を行った。その結果、超音波は入射波に対して直交する面の面積が大きいほど反射波の強度が大きくなった。したがって、同一径の欠損状態では平底型に比べて、丸底型の反射強度は小さく、また、超音波ビームの中心が欠損中央部から遠ざかるにつれ反射波の強度は低下した。しかし、丸底型ては欠損形態にほぼ一致して反射強度が低下するのに対して、平底型では欠損辺縁部の外側にビームの中心が移動してもなお反射波が得られた。そのため、今回使用した分解能の振動子では広い面積をもつ反射源の形状を性格に表現することはできなかった。そこで、グレイスケール表示法によって反射源の形状表示したところ、欠損が生じている範囲を画像にすることは比較的正確にできた。しかし、超音波ビームの走査方法の開発およびグレイスケール表示の明瞭化は残された問題であろう。
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