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咬合接触強さが歯髄神経の感覚閾値に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 62570879
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

久保 吉廣  徳島大学, 歯学部附属病院, 講師 (50136686)

研究分担者 近藤 恒  徳島大学, 歯学部附属病院, 助手 (60186856)
橋川 恵一  徳島大学, 歯学部附属病院, 助手 (60172847)
NIIYA Yasushi  Instructor of Fixed Prosthodontics, Sch.of Dent.
池田 隆志  Instructor of Fixed Prosthodontics, Sch.of Dent. (30193204)
新谷 泰司  徳島大学, 歯学部・附属病院, 助手
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード咬合接触 / 歯の感覚 / 歯の電気刺激痛覚閾値 / 咬合 / 歯周脈波
研究概要

本研究の目的は実験的に強い咬合接触を与えた場合の歯髄神経の感覚閾値変化を経日的に測定し、また強い咬合接触を与える前後における歯周脈波を測定することにより歯の知覚異常発症のメカニズムを解明することである。昨年度は強い咬合接触を与えることにより被験歯の電気刺激痛覚閾値は変化し、被験歯の約76%に閾値低下が認められる結果を得た。この閾値低下は負担過重により根尖部歯周組織に炎症や循環障害を生じさせ、それらが歯髄組織へ波及して2次的に可逆性の歯髄炎を引き起こしたためであろうと考察した。また電気刺激痛覚閾値は歯周脈波の振幅値の減少とともに低下し、振幅値の増加とともに回復するという結果も得た。本年度はこれらの結果を踏まえ、強い咬合接触を与える前後ならびに咬合調整後の歯列全体の咬合接触像の経日的変化を観察し、強い咬合接触を与えたときの歯列への影響を調べた。また強い咬合接触の程度を変化させ、その際の歯の電気刺激痛覚閾値変化ならびに歯の動態について観察し、以下の結果を得た。
1.強い咬合接触により歯列全体として咬合接触状態は大きな影響を受け、咬合調整後ももとの状態と異なっている場合があった。
2.正常な歯周組織において大臼歯では200μm以下、小臼歯では100μm以下であれば歯根膜の緩衡能により対応できる可能性がある。両者の差は歯根数や歯根面積などの違いによるものであると考えられる。また、電気刺激痛覚閾値は歯根膜の圧迫期に低下し、咬合調整により回復することが多かった。
以上のことから歯列全体における咬合のバランスは各歯の咬合の微妙な平衡状態の上に成り立っており、1歯でも異常な咬合を与えるとその歯に知覚異常を引き起こすばかりでなく、歯列全体にも大きな影響を及ぼすと考えられる。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 池田隆志: 下顎運動機能とEMG論文集. 6. 81-86 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ikeda, T.: "Influence of an overload in occlusal contact on stomatognathic system - clinical symptoms, tooth migration and changes in occlusal contact -" Proceeding of Japanese Society of Stomatognathic Function. 6. 81-86 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 池田隆志: 下顎運動機能とEMG論文集. 6. 81-86 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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