研究課題/領域番号 |
62570907
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科・放射線系歯学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
鹿島 勇 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (00130914)
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研究分担者 |
友松 栄子 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (90172204)
閑野 政則 神奈川歯科大学, 歯学部, 技師長
KANNO Masanori Kanagawa Dental College, Oral Radiology, X-ray technician
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | デジタルラジオグラフィー / コンピューターパノラマ断層写真 / レーザースキャンシステム / デンタルゼロラジオグラフィー / パワースペクトラム / デジタルラジオクラフイー / コンピュータパノラマ断層写真 / 空間周波数 |
研究概要 |
我々はDigital Radiographyをパノラマ断層写真に応用し,画像処理条件の決定や物理的解析法について基礎的実験を行ってきた。そしてcomputed panoramic tomography (CPT) をDown症に応用し、その骨梁パターンの解析を行った。さらに我々は顎骨の〓胞 (simple bone cyst) 、炎症 (osteo myelitis) 、腫瘍 (gingival cancer) 、そして線維性骨疾患 (fibrous dysplasia) の臨床例についてCPTを施行した。そして、顎骨疾患における画像処理とその診断的意義について検討し次の結論を得た。 1.顎骨病変の診断的空間周波数領域は、0.25〜1.0cycle/mmの範囲であった。 2.周波数強調処理は低い空間周波数領域 (0.25〜0.5cycle/mm) ほど弱く、高い空間周波数領域 (1.0〜2.0cycle/mm) ほど強くした方がより診断効果の高い画像を得る事ができた。 3.直線階調を基本とする階調処理が最も骨梁を明瞭に描出した。 4.空間周波数処理主体の画像は顎骨病変の輪郭、骨の破壊の状態および顎骨骨梁パターンを明瞭に描出した。しかし、線維性骨疾患のように希薄な骨梁の描出には適さなかった。 5.階調処理主体の画像は顎骨病変の濃淡の変化を把握するのに有効であった。 以上から、CPTによる顎骨疾患の診断は濃淡の変化を診断目的とする階調処理画像と辺縁および模様の変化を診断目的とする周波数強調処理画像の2画像によって総合的に診断する事望しい。 さらに我々はCPTに使用しているイメージングプレートをマクロオートラジオグラムに応用し,T ┣D499m┫ D4Cリン酸塩の取り込みを定量化し、顎骨の骨代謝を情報工学的に機能解析する予定である。
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