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食物の粉砕化と咀嚼器官の発育の遅れに関する基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 62570919
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児・社会系歯学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

伊藤 学而  鹿児島大学, 歯学部, 教授 (60005064)

研究分担者 上村 健太郎  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (80151835)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード食品の物性 / 軟化食品 / 粉砕化食品 / 顎発育の低下
研究概要

近年, 若年者を中心として粉砕化した軟化食品を多く摂る傾向があり, 咀嚼器官の発育の遅れのほか全身の発育にも影響を及ぼしていると考えられる. そこで, 食物の粉砕化が咀嚼器官と全身の発育に及ぼす影響を検討した.
実験1.マウス用代謝ケージの改良
本研究にはCH3/He系マウスを用い, 栄養素組成は等しいが粉砕化のみが異なる固形, 練状, および液状の3種の飼料で飼育して発育を比較するので, はじめに各飼料と水の摂取量を性格に計量するためのマウス用代謝ケージの改良を行い, その性能をテストした.
実験2.3種の飼料による咀嚼器官と全身の発育の比較
雄マウス320匹を上記3群に分け, 授乳中の生後2週齢から母マウスとともに飼料を与え, 3週齢から20週齢までの6時点で縦断的に以下の測定を行った. 飼料と水の摂取量は改良した代謝ケージで計量し, 全身の発育と栄養状態については頭尾長, 体重, 肝重量, 脂肪重量を計測し, 咀嚼器官については咬筋, 側頭筋, 舌, 下顎骨の重量のほか, 顎骨と頭蓋の形態を規格X線写真によって計測した. また内臓臓器と骨組織については, 組織標本を作製して検鏡した.
固形成分の摂取量には群間に有意差はなかったが, 水分は液食群で最大値を示した. 液食群の肝重量, 脂肪重量, 頭尾長と体重は有意に大きく, 下顎骨重量, 咬筋重量, 側頭筋重量は有意に小さい. そして頭蓋の前後径と高さ, 頬骨弓幅径と筋突起の高さ, 下顎枝の高さと下顎骨体長は有意に小さい.
固形成分の摂取量に差がないにも関わらず全身の発育と栄養状態に差があったことから, 食物の粉砕化は消化吸収効率を高めて全身の発育と栄養状態を高めることが示唆された.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 三谷誠一, 上村健太郎, 伊藤学而: 日矯歯誌.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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