研究課題/領域番号 |
62570945
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
正木 幸雄 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (20082977)
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研究分担者 |
小田 博久 岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (30106439)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 酒石酸 / 6、8-ジオキサビシクロ3.2.1オクタン / イエネズミフェロモン / 2-第二級ブチルチアゾリン / アルファコンヒドリン / パラアニシルオキシメチル基 / 不斉合成 / 化学選択的脱臭素オレフィン化反応 / 6,8ージオキサビシクロ3.2.1オクタン / 2ー第二級ブチルチアゾリン / 水酸基保護基 / 光学活性6, 8ジオキサビシクロ3.2.1オクタン / 位置選択的臭素化 / 化学選択的脱硫臭素化 / クライゼン転位反応 / ヨードラクトン化反応 |
研究概要 |
1.両光学対掌体が比較的容易に入手しうる原料化合物、酒石酸(1)のエチルエステル(2)と4-Tosyl-2-butanoneまたは3-Tosylpropanalから酸触媒アセタール化を含む4段階(総収率47〜55%)で光学活性6.8-dioxabicyclo〔3.2.1〕octane誘導体(3)を合成した。(3)の位置選択的臭素化、引き続く亜鉛による還元的脱離反応を行いオレフィン(4)を得た。(4)のそれぞれの光学対掌体からイエネズミフェロモン(4')の両光学対掌体を合成した。 2.オレフィン(4)をMCPBA酸化し、立体選択的に酸素官能基を導入しエポキシド(5)を得た。(5)のallyl alcoholへの異性化、引き続くClaisen転位反応によりC(2)-α位に酢酸基を導入した化合物(6)を合成した。(6)を利用し、今後各種のプロスタノイドを合成する予定である。 3.イエネズミフェロモン(4')の生物活性の検定に必要な2-sec-butyl-thiazoline(7)の両光学対掌体を(s)-(-)-2-methyl-1-butanolおよび(R)-(-)-methyl 2-hydroxymethylpropanoateから合成した(光学純度60%)。 4.hemlockアルカロイドの一成分(+)-α-Canhydrine(10)の不斉合成を検討した。(3R'=H、R^2=OMs)の鏡像体を開環し、pyranoid(8)とし、増炭、不斉反転を含む官能基変換によりazide(9)を合成した。今後(9)より(10)に誘導する予定である。 5.生物活性物質の合成に有用な、新規な水酸基の保護基として、酸化的に除去が可能なアセタール型保護基p-anisyl-oxymethyl(p-AOM)基を開発した。
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