研究課題/領域番号 |
62571014
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医学一般
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研究機関 | 香川医科大学 |
研究代表者 |
石川 澄 (1988) 香川医科大学, 医学部, 助教授 (30168190)
恩地 裕 (1987) 香川医科大学, 医学部, 副学長 (00028292)
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研究分担者 |
長束 一行 香川医科大学, 医学部附属病院, 助手 (70189140)
石川 澄 香川医科大学, 医学部, 助教授 (30168190)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 医学教育 / 地域医療 / 地域医療教育 / 学外実習 / 包括医療 / 健康情報システム |
研究概要 |
研究目標は、医師養成の初期段階に、学内では不可能な家庭生活を含めた患者(家族)一医師関係、地域保健医療の様々な分野との円滑な関係を形成する糸口となる知織を行動の教育手法を確立しようとするものである。研究手順は、1.研究の場として、住民の定着性のよい山村、島嶼(各人口千人)を選び2.卒前教育の対象と期間を学内での臨床教育が一巡した6年次、2〜3名の小グループ編成(各人10時間)の実習と、事前事後討論2時間を設定した。3.教育内容の設定(1)往診への同行:生活環境と健康の関連を意織づけ、家庭内介護と施設医療の関係を考察させる。(2)診療所の診療に同席して、日常的疾患、慢性病の管理、急性病の初期診療を体験。(3)地域健診への参加;系統的な集健と保健指導の実施手順を知り、保健管理と疾病医療の連続性の意義を考察。(4)地域保健医療介護の連携;基幹病院、デイケアセンターなどとの連携の方法を知り、特に患者(家族)へ配慮すべき点を考察。(5)個人健康情報のとりあつかい;診療録を中心に、個人の健康にかかわる時系列情報の守秘と活用の意義を認織。特に型計算機を利用したデータ管理の手法を、論理構築作業を通じて実習させる。4.教育効率の評価法の設定;実習前後に「地域医療サービスと医師の役割」を主題とする論文(1200字)を執筆させた。本人に5つのキーワードを設定させ、それに基づいて、内容を口頭発表させるとともに教官との間で個別に討論を行い、医師をめざす者の能力として必要な着想、論理展開、表現方法について指導・評価した。5.卒後研修との運動の企画;以上の試行を踏まえ、卒後研修とともに地域保健医療との連携の上で生涯研修を総合的に行う「総合臨床医教育構想」をまとめた。これは、本学設置の柱の一つである、「地域医療への貢献」を具体化する方策であり、特に地域保健医療従事者の知識技術の交流、研修の場に資するものと期待される。
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