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生理活性のイミノ酸の神経薬理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62571024
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用薬理学・医療系薬学
研究機関広島大学

研究代表者

西尾 廣昭  広島大学, 医学部, 助教授 (30034036)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードイミノ酸 / L-ピペコリン酸 / D-ピペコリン酸 / 拘束ストレス
研究概要

生理活性イミノ酸であるピペコリン酸(PA)の神経薬理学的機能を解明する目的で, ^3H-D, L-PAの光学異性体分割精製をおこない, 得られた^3H-D-PAおよび^3H-L-PLを用いて, それぞれのマウス脳部位および末梢各臓器への取り込み活性の比較検討を行った. さらにこれらの活性に対する拘束ストレスの影響についても検討を行った. ^3H-D, L-PAはピコリン酸のトリチウムガスによる還元反応により合成し, HPLCによる光学異性体分割精製を行った. その結果, PAの内因性異性体であるL-PAは, 非内因性異性体であるD-PAに比較して, 脳および肝臓により速やかにとりこまれた. 尿への排泄活性を反映すると考えられる腎臓への取り込みは, D-PAの方がより速やかであった. 3時間の拘束ストレスは, L-PAの脳部位, 肝臓および心臓への取り込みをさらに促進させたが, D-PAのそれに対しては無影響であった. これらの結果より, 非内因性物質であるD-PAは, より速やかに体外へ排泄され, ストレス刺激のような生理機能の変化の影響を受けにくい事, また我々がすでに報告した3時間の拘束ストレスによる脳部位および肝臓におけるPA濃度上昇が, そのL-PA取り込み促進作用を介している可能性が示唆された. さらに, 老齢マウスを用いて, 内因性PA濃度および3H-L-PAの臓器取り込み活性の, 加齢に伴う変化についても検討を加えた. その結果, 加齢するにつれて内因性PA濃度は末梢臓器とくに肝臓において有意に上昇したが, 脳における変化は認められなかった.
一方, ^3H-L-PAの臓器への取り込み活性は中枢および末梢ともになんら加齢による変化は認められなかった. この加齢に伴う肝臓PA濃度上昇メカニズムについては不明であるが, PA生合成系の亢進あるいはPA排泄機能の低下が関与する可能性が示唆されている.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hiroaki Nishio: Neurochemistry International. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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