研究課題/領域番号 |
62580014
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
比企 静雄 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (50006227)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1989年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 視覚 / 聴覚 / 文字 / 音声 / ビデオ / 仮名文字 / 漢字 |
研究概要 |
この研究では、文字と音声を同時に提示する場合の最適な条件を、1)ビデオに挿入する文字の種類、2)仮名文字文に漢字を導入する規則、3)同時に提示される文字と音声の相互の、音声成分の干渉や時間的な同期や意味的な対応、4)視覚・聴覚における文字・音声の処理過程での一時記憶の特性などと関連づけて、視覚・聴覚心理実験を通して解明することによって、ビデオ教材の録画・録音における有効な文字・音声の挿入のための実用的な指針を得ることを目的としている。このため、以下のような手順で研究を進めた。 1.文字材料の録画と音声材料の録音:まず、視覚・聴覚心理実験に用いる文字・音声材料のテキストを、仮名文字の読みやすさや、漢字の図形的な複雑さや、漢字の一時記憶に関与する性質などを考慮して編集した。そして、ビデオカメラとマイクロフォンを用いて、これらの材料をビデオテ-プに録画・録音した。 2.視覚・聴覚心理実験:つぎに、文字・音声を録画・録音したビデオテ-プを再生し、視覚・聴覚心理実験によって、言語情報の伝達の正確さを、筆記や復唱などの種々な様式による応答を通して観測した。 3.実験結果の解析:これらの視覚・聴覚心理実験の結果を解析して、文字と音声の同時提示の最適条件を、上記の種々な要因と多面的に結び付けて整理した。得られた結果は、ビデオの録画・録音に実用的に利用できるような図表の形式にまとめてある。また、デモンストレ-ション用のビデオテ-プにも作成してある。
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