研究課題/領域番号 |
62580031
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験動物学
|
研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
平野 紀夫 岩手大学, 農学部, 助教授 (40092308)
|
研究分担者 |
村上 敏明 岩手大学, 農学部, 教授 (50003736)
谷口 和之 岩手大学, 農学部, 助教授 (70148089)
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | ラットコロナウイルス / 唾液腺炎ウイルス / 感染様式 / コロナウイルス / ラット唾液腺炎ウイルス / LBC細胞 |
研究概要 |
ラットコロナウイルス(RCV)、ラット唾液腺炎ウイルス(SDAV)の感染様式を明らかにするために、週令、系統の異なる。SPFラットにLBC細胞継代ウイルスを経鼻接種したが、いずれの場合も自然発生例で見られるような唾液腺の唾大、肥厚は観察されなかった。ウイルス接種1週間後に行なった唾液腺からのウイルス分離では、少数のラットからウイルスが回収された。しかし2週間後にはウイルスは分離されず、いずれのラットからも中和抗体が証明された。唾液腺の病変形成に関してマウス脳継代ウイルスによる感染実験では、継代を重ねたウイルスがより重度の病変を形成することが報告されており、今回用いた培養細胞由来のRCV、SDAVではラットに対する病原性が低下した可能性も考えられ、歴史実験を行なうためには病原性の強いウイルスが必要であり、ラットおよびマウス継代を行ない検討中である。 RCV、SDAVをラットに免疫し作製し診断用抗血清による交差中和試験では、RCVとSDAV間に明瞭な抗原差が認められ、SDAV株間にも差がみられた。間接免疫蛍光法ではRCV、SDAV間に共通抗原性が示された。 SDAV抗体陽性ラットコロニーからのウイルス分離では、週令の異なるラットの肺、唾液腺、糞便等をLBC細胞に接種したが、ウイルスを分離出来ず、感受性おとりラットによる分離法を検討中である。
|