研究課題/領域番号 |
62580036
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
土居 範久 (1988) 慶応義塾大学, 情報科学研究所, 教授 (50051553)
手塚 英夫 (1987) 遺伝研, 分子遺伝研究系, 助手 (70155456)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1987年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | オブジェクト指向言語 / オペレーティングシステム核 / ABCL / C+ / 放射線感受性 / 染色体異常 / DNA修復 / 細胞特異性 / 骨髄細胞 / 体細胞の分化 / 増殖 / CFU-E / 核酸代謝 |
研究概要 |
米澤らによって提案された並行オブジェクト指向計算モデルABCMを、手続きおよび関数をオブジェクトと統一行するルーチンオブジェクトを導入することによって拡張し、プロセスの世界、すなわちプロセスを活動単位として存在せしめ力環境、を作り出すことを可能にした(言語版並行オブジェクト指向言語ABCL/C+を設計し、その処理系を試作するとともにABCL/C+を用いてオペレーティングシステム核を記述することを試みた。ABCL/C+の設計に際してはベル研究所で開発されたオペレーティングシステム核XINUを書き替えることで言語機能の妥当性を確かめた。さらに、小型ではあるがXINUをベースとしたオペレーティングシステムをパーソナルコンピュータPC-9801上に実現し、その上に実験的なウィンドウシステムを試作することによって我々の考え方の有効性を確認している。これらの研究・開発を通して、ABCLのような簡潔にして強力な並行オブジェクトを記述する能力をもつ言語であれば、きわめて分りやすく見通しのよいオペレーティングシステムシステム核を記述できることが確かめられた。しかし、現実の問題として、次のような問題が残されている。 (1)言語処理系の吐き出すオブジェクトコードの効率 (2)並行オブジェクト間のメッセージパッシングの効率のよい実現方法 (3)オブジェクトの入れ子構造をモジュール化と併せて定義するための方法 特に、オペレーティングシステム核ともなると実行効率が死命を制することから(1)、(2)は今後の重要な研究課題である。
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