研究課題/領域番号 |
62580046
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
荒川 信彦 お茶の水女子大学, 家政学部, 教授 (40017223)
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研究分担者 |
鈴木 恵美子 お茶の水女子大学, 家政学部, 助手 (80154524)
大塚 恵 お茶の水女子大学, 家政学部, 講師 (20175243)
倉田 忠男 お茶の水女子大学, 生活環境センター, 教授 (60011920)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1987年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | バイオリズム / 食事制限 / 絶食 / カルシウム依存性プロテアーゼ / カルシウム依存性プロテアーゼインヒビター / カテプシンB / カテプシンL |
研究概要 |
生体は生活環境の変化に順応して恒常性を維持するために、代謝機能を常に変化させている。その変化の一つはバイオリズムによって制御されているが、バイオリズムは温度変化、季節変動、酸素分圧等の外的因子に加えて、生活様式や食事摂取の形態によっても大きく変化する。近年、飽食の時代にあって、食事制限や減食の問題がクローズアップされているがタンパク質摂取の抑制がバイオリズムにどのような影響をもたらすかをラットを用いて実験し、その基礎的データを得ることを目的とした。バイオリズム変化のバラメーターとしては筋肉内の内因性プロテアーゼ活性を指標とし、食事制限としてはその最大の制限である絶食による影響を調べた。絶食に伴うタンパク質摂取の減少は体タンパク質の分解を加速させるが、その初発反応の一つとして筋肉中のプロテアーゼ活性の変動が挙げられる。本研究においては動物細胞の細胞質中に存在するカルシウム依存性プロテアーゼの絶食時の活性変動を調べた。カルシウム依存性プロテアーゼ活性は絶食に伴い著しく増加し、対照とする正常ラットのそれの2倍以上に達した。これに対しカルシウム依存性プロテアーゼのインヒビター活性は絶食期間を通してほぼ一定の値を示し、変動しないことが示された。また、カルシウム依存性プロテアーゼは高濃度のカルシウムを必要とする高カルシウム要求型プロテアーゼと低濃度のカルシウムで活性化される低カルシウム要求型プロテアーゼの存在が知られているが、絶食時のカルシウム依存性プロテアーゼのカルシウム濃度感受性を調べた結果、正常群と絶食一日群のラットにおいてはカルシウム濃度1mM以下ではその活性はほとんど発現されないのに、絶食二日以後のラット群では、1mM以下でも強く活性化され、絶食によってカルシウム依存性プロテアーゼ活性が増大するのは低カルシウム要求型プロテアーゼであることが示唆された。
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