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炊飯条件としての蒸らしの影響について

研究課題

研究課題/領域番号 62580071
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関静岡女子短期大学

研究代表者

貝沼 やす子  静岡女子短期大学, 食物栄養学科, 助教授 (90071000)

研究分担者 江間 章子  静岡女子短期大学, 食物栄養学科, 助手
伊藤 千恵子  跡見学園短期大学, 教授 (90141176)
ITO Chieko  Atomi Gakuen Junior College
EMA Shoko  Shizuoka Women's College
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード蒸らしの効果 / 重量変化 / 糊化度 / テクスチャー / 顕微鏡観察 / 水分の状態
研究概要

炊飯過程において蒸らしは忘れてはならない操作の1つであり, 一般的には10〜15分が望ましいとされている. この蒸らしの効果を明らかにすることを目的に実験を行った. 飯の糊化度は, 炊飯直後の飯粒全体では蒸らしの有無により大差はないが, 蒸らさない飯粒の中心部はやや低い糊化度となり, 蒸らし中に中心部の糊化が進むことが明らかになった. 赤外線照射による脱水速度は, 蒸らさない飯で特に大きく, 飯粒表面の動きやすい水分の付着が多いと思われた. この水分の存在がつやと関係しており, 蒸らしを行わない飯のつやは大であった. また, 飯粒横断面を顕微鏡により観察した結果, 蒸らしを行った飯は飯粒表層部に付着物がみられ, 表層部に近い部分の細胞もかなりくずれていた. そこで, まず, 飯粒表面の水洗液中に溶出した糖について検討した. 還元糖, 全糖ともにその溶出量に殆んど差がなかった. 飯水洗液の糖組成をペーパークロマトグラフィーで検討したところ, 蒸らしを行わない飯は, グルコース,マルトトリオース,マルトテトラオースなどの但分子のマルトオリゴ糖を含有する割合が多く, 蒸らしを行うと, マルトヘキサオースおよびそれ以上の大きな分子量の糖の溶出が顕著であった. この高分子領域の糖組成については, さらに高速液体クロマトグラフィーによって検討するため, カラムの選定を行ったところ, shodex Ion Pac KS-806+805+(804)による分離が可能であった. 今後はこれらのカラムを用い, 詳細な検討を進めていく予定である. また, 蒸らしを行わないと小さい飯粒が多く残っており, 蒸らしの中にも飯粒の膨潤は進んでいると推察された. さらに, 蒸らさない飯では, 鍋の部位間における飯粒の大きさのばらつきの差が大きく, 蒸らしが飯粒の均一化に効果のあることが示唆された. 飯のテクスチャーは, 蒸らさない飯の方がやわらかく, 付着性, 凝集性ともに低い値となった.

報告書

(1件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 貝沼やす子: 家政学雑誌.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yasuko KAINUMA, Shoko EMA, Chieko ITO: "A Study of Rice Cooking (Part6) The Effect of Murashi s a Factor Controlling Rice Cooking" The Japan Society of Home Economics.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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