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舞踊と体操における注視点の相異に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62580080
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関弘前大学

研究代表者

松下 清子  弘前大学, 教育学部, 助教授 (20125462)

研究分担者 清水 紀人  弘前大学, 教育学部, 講師 (10178981)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
キーワード眼球運動 / コンピューター解析 / 舞踊 / 体操 / 動作分析
研究概要

Dynamic MovementによるImpressionの美と, Moving MovementによるExpressionの美を追究する2種の全身運動視聴時における眼球運動の相異を系統するため, 眼球運動データ処理システムを用いて実験をおこなった.
本学学生の体操部員男子1名(体操歴7年)に対し, 日本体操協会が認めたナショナルメンバーのうちの2名の床運動(いずれも演技時間63秒弱)をビデオテープにより提示し, その後, 特に説明することなく, 現在世界第一線で活躍中の男性舞踊手によるバレエを視聴させ, 眼球運動を記録した.
床運動は, 運動のまとまりから4区分に区切った. バレエは, その流れの中でテレビ画面上Full Figureの部分を10秒間単位で5個所とりあげた.
データ解析の結果得られたものは, 軸跡表示, 度数分布表示として視線の移動速度と注視時間, 時間経過表示として移動速度(平均)と注視時間(合計), 統計値表示として注視角度, 移動速度, 注視時間の平均値と標準偏差, そして平均注視位置図と移動方向分布図などである.
今回の1例の結果では, 眼球の移動軌跡による移動範囲では床運動の方が広かった. 本機器では, 視線の移動角速度が秒速5度未満を注視しているものとみなして処理しているが, 表示された移動速度の度数分布からみると, 床運動では平均1区分につき注視点の89%が注視したことになり, 舞踊では薬92%が注視したことになった. 注視時間の度数分布図からその傾向をみると, 床運動よりも舞踊の方が注視時間の変化に富むことが認められた. そして平均移動を速度においても舞踊の方が変化が大きかった. 統計数値として表示された注視時間の平均値, 標準偏差とも床運動より舞踊の方が大きな値であった. その他幾つかの情報もカラープリントにより出力され, これらを詳細に読んでいくと, 動作分析など今まで予想していた以上に発展的研究がなされるのではないかと思われた.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松下清子,清水紀人: 弘前大学教育学部紀要. 63. (1990)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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