• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

疾走能力および身体資源の発達に関する縦断的研究(幼児期から中学生期にかけて)

研究課題

研究課題/領域番号 62580087
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関愛知教育大学

研究代表者

天野 義裕  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (70024031)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード疾走能力 / 疾走フォーム / 身体資源 / 最大無酸素性パワー / ボディプロポーション / 遺伝的要因 / 運動習慣 / 縦断的追跡研究
研究概要

本研究は, 同一被検者を9〜11年間にわたって縦断的に追跡し, 疾走能力や身体資源の発達の様態を明らかにするとともに, それらの発達に影響をおよぼすと思われる遺伝的要因・生育歴・日常の運動習慣などのかかわりを考察しようとするものであった. 対象者は, A大学附属幼稚園から同附属小・中学校へ進んだ男女約100名であった.
本研究で得られた知見は, 次のようであった. 1.疾走能力についてみると, 小学校期までは, 男女に有意な差は認められなかったが, 中学校期では男子の方が有意に速かった. すなわち, 12歳から14歳の50m走タイムは, 男子では8.26秒から7.62秒まで短縮され, 女子では, 8.85秒から8.64秒まで短縮された. その要因としては, 男子では, 歩数, 歩幅, 歩幅比(歩幅/身長), 最大無酸素性脚筋パワーなどに増加が認められ, ローレル指数は変化しなかった. 一方, 女子では, 歩数, 歩幅, 最大無酸素性脚筋パワーの増加は少なく, 歩幅比は減少し, ローレル指数は増加した. このことは, 男女間で身体の形と働きに性差が生じ疾走能力に影響をおよぼしたと考えられる.
2.さらに, 走成績(相対順位)を基準にして特徴的な者を抽出して事例的に観察すると次のようであった. (1) 縦断的にみて走成績が常時上位にある者は, 親・兄弟の中に陸上競技大会の代表選手になった者が多く, 遺伝的要因が関与していることが示唆され, さらに彼らはスポーツ好きで運動が日常生活で習慣化されていた. また, 肥満者やるいそう者はいなかった. (2) 走成績が常時下位にある者は, 運動に対して非好意的であった. (3) 走成績が上昇傾向にある者は, 幼少期に病弱であったが現在では回復し健康でスポーツ好きになっていた. (4) 走成績が下降傾向にある者は, 発育遅進であったり, 肥満傾向の者が多かった.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 天野義裕: 愛知教育大学体育学会研究報告. 40. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshihiro Amano: Biomechanics VIII-B. 8-B. 663-668 (1983)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 天野義裕: 身体運動の科学. 4. 1-14 (1983)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 天野義裕: 身体運動の科学. 5. 109-116 (1983)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 天野義裕: 体育の科学. 35-2. 115-121 (1985)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshihiro Amano: Biomechanics X-B. 10-B. 819-824 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 関岡康雄: "陸上運動の方法" 道和書院(鬼海高允), 186 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi