• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ハブ毒のフィブリノーゲン特異性プロテアーゼ類の一次構造の解析

研究課題

研究課題/領域番号 62580125
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物質生物化学
研究機関九州大学

研究代表者

大野 素徳  九州大学, 理学部, 教授 (30038434)

研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード奄美ハブ毒 / フィブリノーゲン / フラボキソビン / 凝固酵素 / アミノ酸配列 / 塩基性タンパク質 / ホスホリパーゼA_2 / 金属プロテアーゼ / 一次構造 / クロストリパイン / 二機能性酵素
研究概要

1。奄美ハブ毒からのフラボキソビン(凝固酵素)のアミノ酸配列。
奄美ハブ毒よりトロンビン様活性をもつ酵素を精製した(Shieh et al.,(1985)J.Biochem.98,713〜721)。この酵素は、フィブリノーゲンに作用し、フィブリノペプチドAのみを遊離して凝固させる。分子量約26,000の、ジイソプロピルフルオロ燐酸により阻害をうけるセリン型プロテアーゼであり、フラボキソビンと命名した。還元Sーピリジルエチル化タンパク質を調製し、これのエドマン分解により、N端約50残基の配列を決定した。ブロムシアン及びクロストリパインによる全配列タンパク質の消化により、ペプチド断片を得た。オーバーラッピングペプチドを得るために、必要に応じて、これらの断片をV8プロテアーゼ、アクロモバクタープロテアーゼI及びヒドロキシルアミンで消化した。これらの断片の配列を検討して236残基よりなるフラボキソビンのアミノ酸配列を決定した。
2。奄美ハブ毒からの塩基性タンパク質I及びIIのアミノ酸配列。
これらのタンパク質は、フィブリノーゲンのA_α鎖の中央部分を切断する酵素として精製された。ブロムシアン及びプロテアーゼ類による消化によって得られるペプチドのアミノ酸配列を検討することにより、塩基性タンパク質I及びIIのアミノ酸配列を決定した。しかし、これらの配列は、ホスホリパーゼA_2に類似するものであり、Lys-49ホスホリパーゼA_2といわれる過去に2例しか報告がない貴重な酵素であることが明らかとなった(活性は同じハブ毒中のAspー49ホスホリパーゼA_2の1ー2%)。結局、フィブリノーゲン分解活性は、このタンパク質標品中に含まれていた微量の金属プロテアーゼによることが明らかとなった。今後、微量ではあるが、この興味ある活性をもつ金属プロテアーゼの完全精製に取り組む予定である。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] Tiee-Cherng SHIEH: Journal of Biochemistry. 103. 596-605 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kiyomi YOSHIZUMI: Toxicon.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Song-Yuan LIU: Journal of Biochemistry.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tiee-Cherng SHIEH: "Amino Acid Sequence of a Coagulant Enzyme, Flavoxobin, from Trimeresus flavoviridis Venom" Journal of Biochemistry. 103. 596-605 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kiyomi YOSHIZUMI: "Purification and Amino Acid Sequence of Basic Protein I, a Low Activity Type of Lysine-49-Phospholipase A_2, from the Venom of Trimeresurus flavoviridis (Habu Snake)" Toxicon.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Song-Yuan LIU: "Purification and Amino Acid Sequence of Basic Protein II, a Type of Lysine-49-Phospholipase A_2, from the Venom of Trimeresurus flavoviridis" Journal of Biochemistry.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tiee-Cherng SHITEH.: Journal of Biochemistry. 103. 596-605 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Kiyomi YOSHIZUMI.: Toxicon.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Song-Yuan LIU.: Journal of Biochemistry.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Tiee-herng SHIEH(謝鉄城): Journal of Biochemistry. 103. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Kiyomi YOSHIZUMI(吉住清美): Toxicon.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Kiyomi YOSHIZUMI(吉住清美): Journal of Biocchemistry.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi