研究課題/領域番号 |
62580130
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物質生物化学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
小嶋 久子 北里大学, 医学部, 講師 (90118810)
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研究分担者 |
中村 和生 北里大学, 医学部, 助手 (40189030)
玉井 洋一 北里大学, 医学部, 教授 (80050441)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 神経細胞の分化 / ras遺伝子 / 腫瘍原性 / 糖脂質 / 神経突起 / カテコールアミン / ラット褐色細胞腫 / 遺伝子制御 / フレノシン生合成 / α-ヒドロキシ脂肪酸 |
研究概要 |
進化の段階の異なる各種脊椎動物神経膜構成成分の発現に関する遺伝子の同定と発現機構解析が本研究の目的である。 1.培養神経細胞の分化と腫瘍原性および糖脂質組成の変化について。 ラット褐色細胞腫由来のPC12細胞は神経成長因子(NGF)に応答して神経突起を形成する。PC12をv-rasを持つウイルスに感染させても同様の分化がおこる。我々は癌遺伝子によって惹き起こされるPC12の分化と膜表面構成物質との関係を明きらかにするため、グルココルチコイド(デキサメサゾン、DX)によって発現を制御出来るベクターpMSGにras遺伝子を組み込み、PC12に導入して選択培地で培養し、新しい細胞株MR31を確立した。 MR31培養液にDXを添加すると、24時間後に突起の形成が始まり、ノルアドレナリン等のカテコールアミン含量やアセチルコリンエステラーゼ活性が上昇して神経細胞としての分化が始まったことが確認された。ヌードマウスを使ってPC12とMR31の腫瘍原性を比較すると、PC12の高い腫瘍原性がMR31では激減し、糖脂質の変化が観察された。 2.α-ヒドロキシ酸含有セレブロシド(フレノシン)を培養細胞で発現出来る系の確立についての研究。 ミエリン形成期のマウス脳から総RNAを抽出し、oligo-(dT)セルロースカラムにてm-RNAを調製し、λgt10のc-DNAライブラリーとした。 (1)その一部をベクターにつなぎ、NIH3T3細胞にリン酸カルシウム法にて導入し、G-418選択培地での培養、 (2)一部についてはレトロウイルスベクターpZIP-NeoSV(X)1のBamH1部位に接続、これをヘルパーウイルスを持つ3T3(ψ2)に導入、ウイルス粒子を回収し、このウイルスによるNIH3T3k細胞の感染、等の方法にフレノシン含有コロニーの選別を試みている。
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