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海綿細胞の凝集に関する研究-複合糖質の構造について-

研究課題

研究課題/領域番号 62580138
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物質生物化学
研究機関福山大学

研究代表者

松浦 史登  福山大学, 工学部, 助教授 (10088445)

研究分担者 小畑 美枝  福山大学, 工学部, 助手
今岡 晶子  福山大学, 工学部, 助手 (80176487)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1987年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード海綿 / 凝集 / 糖脂質 / オリゴ糖の微量分析
研究概要

広島県尾道市外向島にて採集した二種の海綿Haliclona permollisimilis及びHaliclona permollisについて以下の研究を行った. 1.凝集促進物質の単離及び精製:海綿をトリプシン含有Ca^<2+>-Mg^<2+>FreeEDTA含有人工海水中で処理し, 遊離細胞を得た. 人工海水中に遊離した粗凝集因子を硫安沈澱, セファロース4Bクロマトグラフィー,CMセルロースクロマトグラフィーを組み合わせて精製を行いつつあり, 現在, その凝集活性, 化学的性状等の検討を行っている. 2.海綿細胞の脂質組成について:Haliclona permollisimilisの細胞よりクロロホルムーメタノール(2:1)にて総脂質の抽出を行い, 更にFolch分配により分離精製をした. 下層画分を, クロロホルム, アセトンメタノール(9:1)及びメタノールを溶出溶媒とするイアトロビーズカラムクロマトグラフィーにより, 中性脂質, 糖脂質およびリン脂質に分離し, 各画分についてTLC,GC等により分析を行った. その結果, Haliclona permollisimilisの脂質は, 二種のリン脂質, 一種の糖リン脂質, 七種の糖脂質より構成されていた. またFolch下層に回収される糖脂質画分にはシアル酸は検出されず, ガングリオシドの存在は認められなかった. 糖脂質画分については更にイアトロビーズカラムを用いて単離精製し, セレブロシドをはじめ数種の糖脂質の構造を決定した. 3.海綿細胞の凝集に関与する糖蛋白質の糖鎖構造を決定するためには, 高感度かつ迅速なオリゴ糖の分析が必須であるため, 紫外線吸収試薬P-アミノ安息香酸エチルエステル(ABEE)を用いる分析法を確立した. 糖蛋白質よりヒドラジン分解で糖類を切り出し, これを直接ABEE化し, Bio-Gel P-4クロマトグラフィー, OPSカラム及びAmide-80カラムを用いるHPLCにより分析すると数ピコモルの感度でオリゴ糖の分離分析が可能であることが明らかになった. 更にABEE誘導体は, FAB-MS分析に適していることを明らかにした.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fumito Matsuura: Glycoconjugate Journal.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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