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大腸菌の新しいUGAサプレッサーの分離・同定

研究課題

研究課題/領域番号 62580209
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 分子遺伝学・分子生理学
研究機関京都大学

研究代表者

井口 八郎  京都大学, 理学部, 助教授 (20028195)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード大腸菌 / UGA変異 / φ80ファージ / UGAサプレッサー / トリプトファンtRNA遺伝子 / 翻訳終結因子 / ストレプトマイシン耐性 / リボソームRNAと蛋白質遺伝子
研究概要

LacとLeu遺伝子にUGA変異をもつ大腸菌より, Lac^+Leu^+復帰株をまず分離した. これらの復帰株からtrue reuertantおよび既知のUGAサプレッサー株を除外するため, あらかじめ準備しておいたφ80ファージのUGA変異株のセットを用いて, 変異ファージのサプレッション・パターンを調べた. その結果, 60株の復帰株のうち, 13株のφ80UGA変異株をサプレスする株を見出し, そのパターンから6つのクラスに分類した. 更に, 分子遺伝学的方法によって, これらのUGAサプレッサー株の性質を調べた.
1)#23株(クラス5)のサプレッサーはサプレッション・パターンが既知のUGAサプレッサーによるパターンと一致すること, φ80su^+7上のサプレッサーとマーカー交換が可能なことから, トリプトファンtRNA遺伝子由来であることが判明した.
2)プラスミドにクローン化した野生型RF2(release factor2)遺伝子を分離した各クラスのUGAサプレッサー株に導入してみたところ, #12株(クラス3)についてだけ, UGAサプレッサー活性がなくなった. このことから, #12株のUGAサプレッサーは翻訳終結因子の1つであるRF遺伝子の変異株であると推定した.
3)#11(クラス2), #16(クラス4), #34(クラス6)では, これらのサプレッサーが存在すると大腸菌のストレプトマイシン耐性を感受性にする現象が見出された. 薬剤耐性はリボソームに関係することが知られているので, これらのサプレッサー変異はリボソームRNAあるいはリボソーム蛋白質の遺伝子の変異である可能性が高い.
4)#3株(クラス1)は同じ変異株が独立に一番多数分離できたクラスであり, tRNA遺伝子の変異株である可能性が高い.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Zhen Chang;Hachiro Inokuchi;Haruo Ozeki: Mol. Gen. Genet.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Hachiro Inokuchi;Kazunori Kondoh;Haruo Ozeki: Mol. Gen. Genet.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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