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タンパク質のモジュール構造の自動的同定と視覚化

研究課題

研究課題/領域番号 62580222
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生体物性学
研究機関九州大学

研究代表者

郷 通子  九州大学, 理学部, 助手 (70037290)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードモジュール構造 / タンパク質の立体構造 / タンパク質デザイン / グラフィックス
研究概要

タンパク質の立体構造の単位として, 球状ドメインがよく知られている. 球状ドメインは, さらにコンパクトなサブ構造に分解できることを, 申請者は発見し, このサブ構造をモジュールと命名した. モジュールは, X線結晶解析により, 立体構造が分っているタンパク質について同定可能である. これまでは, 距離地図の方法により, モジュールの同定を行ってきた. しかし, 大きいタンパク質や, モジュール構成が複雑なタンパク質では, この方法には精度的な限界が存在する. この点を改良すべく, 新しいモジュール同定法を開発し, この方法を用いてタンパク質のモジュール同定とその視覚化を実行し, 当初の計画通りの成果を得た.
新しく開発された方法は, (1)求心性プロフィールと(2)伸長性プロフィールを用いる. これらはどちらも, 主鎖のα炭素の原子座標を使用しているが, 各々一定長のセグメントの中心又は拡がり度から, モジュールの境界の自動的な同定を可能なものとした. この方法により, X線結晶解析がなされている多くのタンパク質のモジュール同定が大巾に進んだ.
モジュールの空間配置を表示するグラフィックス用ソフトを改良し, 高速化を実現した. これによって, パソコン上に, モジュール構造の空間充填モデルの表示が容易になった. 立体的なモジュール構成を, 2台のスライドプロジェクター使用によってスクリーンに表示することにより, トリオース隣酸イソメラーゼとアルコール脱水素酵素の各モジュールについて, その機能的役割を明らかにした. さらに, 2次構造とモジュール構造とに関連があることを見い出した. これらの成果は, 天然タンパク質におけるデザインの原理を明らかにした. 本研究で得られた結果は, 遺伝子工学の技術によって将来可能となる, 新しいタンパク質のデザインにおいて役に立つと考えられる.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M.Go and M. Nosaka: Cold Spring Harbor Symposia on Quantitative Biology. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 郷通子: 代謝. 519-526 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 門司明夫, 郷通子, 郷信広: 蛋白質・核酸・酵素. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 郷通子: 蛋白質・核酸・酵素. 32-6. 472-477 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M. Go and M. Nosaka: "Modules as Units of Protein Design in Nature, in Proceeding of the 13 th Taniguchi International Symposium in Biophysics" The Taniguchi Foundation, (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 日本物理学会編集, 郷通子: "生物物理のフロンティア「蛋白質の進化と立体構造」" 培風館, (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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