研究課題/領域番号 |
62580239
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
福岡 敏行 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (40165270)
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研究分担者 |
稲垣 成哲 横浜国立大学, 教育学部, 助手 (70176387)
森本 信也 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (90110733)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1989年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | APU / 学力 / 科学的思考力 / 実験計画能力 / 観察能力 / 評価 / 問題解決能力 / プロセススキルズ / 仮説の設定能力 / 問題解決 / 探究の過程 / 科学の方法 / 探究の技法 / 能力の評価 |
研究概要 |
近年になって色々な目的によって各国で国レベルの大規模な児童・生徒の学力調査が行なわれている。本研究では、理科実験における問題解決能力の評価方法として、英国が国レベルで実施したAPU理科(Ass essment of Performance Unit)の6つのカテゴリ-に渡って選び、それらの評価問題を我が国の児童・生徒の実態調査に取り組んだ。我が国での調査結果と英国の児童との比較をそれによって行った。 昭和62年度では、複数の学校において調査を行ったが、昭和63年度には、一人の児童に対してAPUの全てのカテゴリ-で調べられるように評価問題の組み合わせを工夫して実施した。平成元年度では、児童の学力の中心である科学的思考力や実験計画能力に目を向けて研究をまとめた。 科学的思考力については、色々な情報を組み合わせて仮説を設定する能力、すなわち創造力において重要な拡散的思考力を評価するものであったが、日本の児童は小学校中学年において急速に発達すると見られる。しかし、その後では余り進展が見られない。また、複数の仮説設定能力は我が国では余り導入されていないためか大変低い。 実験計画能力については、計画の展開には順序性は余り見られない。また、条件のコントロ-ルについてはほとんどできないのが実態である。 今回の研究を深めていく中で、児童の発達段階と共に、児童自身のオルタナティブ フレ-ムワ-クや、ミスコンセプションとの関わりが問題解決能力と深い関係があることがわかり、さらに明らかにして行かなければならないことがわかった。
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