研究概要 |
愛知教育大学教育工学センターでは, ユネスコの「開発のための教育革新アジア事業計画」Asian Programme of Educational Innovaition for Development(略称APEID)への協力の一環として, 国立大学教育工学センター協議会の協力のもとに, 昭和53年度より日本に於ける教育工学研究情報の概要を収集, 保管し, 英文による抄録を作成し, それを日本教育工学学会英文誌に掲載してきた. その目的は, 日本に於ける教育工学関係のけんきゅう情報をAPEID関係諸機関および研究者へ円滑に提供することにあった. この作業の過程で, 研究情報の検索を効率的に行なうためのキーワードづけにあたり, 国外の研究者に利用可能でなければならないとの理由から, 世界的に熟知度の高いERICディスクリプターを使用することを決定した. すでに第9版のディスクリプターのみの翻訳は1983年度に終了しているので, これを基礎に1987年度の第11版の翻訳に取り掛かった. 翻訳の対象はディスクリプターにScope Noteを加えることにした. 翻訳出版については上記の範囲内で, 営利を目的としないという条件で1987年8月にOryx Pressの許可を得た(無償). 本科学研究費の目的はERICディスクリプターの訳出・出版にあったが, 多くの専門家の参加を得た完全な形では完成しておらず, 素案という中間報告の形で出版することにした. これを素材としてより完全なものに整備していく予定である. また本ディスクリプターに基づく英文抄録のキーワードづけの作業も並行して行ない, 英文アブストラクト集をEducatiuonal Technology Research vol.11とvol.12に掲載した. 今後, 専門家の参加を得るとともに日本語からの逆引きを付し出版することを計画している.
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