研究分担者 |
鏡味 洋史 北海道大学, 工学部, 助教授 (70016476)
栗林 栄一 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (10158884)
井上 豊 大阪大学, 工学部, 教授 (90027227)
片山 恒雄 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (70013216)
村上 雅也 千葉大学, 工学部, 教授 (40009246)
|
研究概要 |
本研究は, 巨大地震時における都市住空間の被災危険度の予測と, システム的な耐震化の方策に関する総合的な検討を行うことを目的とする. 各研究分担者(10名)の本年度における研究成果の概要は, 次の通りである. 分担課題1 都市住空間の耐震性能評価と耐震化対策 村上は, 公共RC造建物群の耐震性能評価を静岡県及び千葉県を対象として行い, 耐震性能指標の頻度分布を求め, 建設年代, 梁間桁行その他の要因の影響を検討した. 片山は, 道路橋の耐震性能評価手法の調査とエキスパートシステム化に関する検討を行った. 井上は, 都市住施設の地震時挙動に関連して, 水平に伝播する地震波により並進と捩れ入力をうける地盤-構造物系の応答性状を検討した. 小川は, RC造建物の損傷度指標を得るため, RC実大柱の2方向加力実験の予備検討を行った. 分担課題2 都市住空間の被災度予測と生活機能被害の評価 竹内は, 大阪府下の都市防災対策資料の500mメツシュマップによるデータベース化に関する検討を行った. 南は, 小田原地域の地震危険度について調査を進め, 地盤及び木造, RC造建物の常時微動測定, 並びに強震観測を実施した. 柴田は, 仙台地域におけるRC造及び木造建物群の被害率予測について検討した. 分担課題3 都市住空間の2次的被災要因の評価と耐震化の方法 鈴木は, 家具転倒等による死傷者, 行動障害などの居住空間被害の分析及び予測手法を検討した. 栗林は, 中国上海市を対象に, 2次災害の発生波及課程予測のため, 地震危険度, 液状化予測, 住宅建物の被災度等について検検した. 鏡味は, 既住の地震による様々な2次, 3次被害を分析し, 分, 日, 月, 年の時間的経過を1つの対数時間軸で表し, 被災から復旧までを含めた時系列的整理と分析を行った.
|